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力を抜きたい、力が抜けない・・・伝え手としても苦労するところです

Oct 17, 2005(楽天blogより)

力を抜きたい、力が抜けない・・・伝え手としても苦労するところです

力を抜く、それなのに動ける。そんなことってある?
これは、特に初心者と言わずとも、永遠のテーマです。

何故、力を抜いているのに動くことができるのか、
本当に力を抜けば、ぐにゃぐにゃになる、
もっと抜けば仰向けになるっきゃない。
動くには力が入る、力を入れないで何で動けるのか。
力を抜く、それなのに動ける・・・ほとんど堂々巡りです。

初めて野口体操を体験した人はどんな感じなのだろう、と
いつも思います。
特に戸惑うこと、了解しづらいことにつれ添って見ていると、
こんな穴に落ち込んでいるようです。

そこで初めて頼もしい存在として登場してくるのが、
からだの骨格です。

人という種が共通に持っている骨格、躯体(くたい)です。
関節などは実に見事に出来ています。
骨格には、限界と可能性があります。
そんな骨格のことを知らなくて無利難題を吹っかけたり、
放置したままにして、錆び付かせていることには気付いていません。
もったいないことです。
しかし、骨格も又それ自体では動くことはできません。

登場願いましょう
筋肉です。

筋肉と一言で言いますが、腱、筋も含んだものです。
筋肉は動きたい方向に道案内してくれます。

骨格と筋肉が一体となれば、からだは動くのでしょうか。
どこそこに行きたい、こうしたい、ああもしたい・・・
という思いがなければ、からだは動きようが無いのです。

その思いに、骨格と筋肉が一体となって、協力してからだを
動かしてくれるのです。
思いが明確であれば、骨格と筋肉のことは忘れていていいのです。
単独に鍛えぬいた筋肉は堅すぎて繊細な自分の思いは
表現できません。

今日、月曜クラスに初めての参加者がありました。
力を抜きたい、力が抜けない・・・伝え手としても苦労するところです。


「骨は車体であり、
からだの重さがエンジンであり
筋肉は操縦者である」

              野口 三千三


*(2023年現在、クラスは火曜のみ)

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