からだの動きの実感を手がかりに
冊子「野口体操教室の記録」
〜からだは生きた水袋〜より
(Aug 26, 2005)
野口体操は精神医療にも活かされています。
精神科の患者さんは
基本的に優しくて真面目です。
それだけに思いの方に気持ちが強く向けられていて、自分のからだの手応えがはっきりしないように思われます。
からだとこころが
離れているようにも思われます。
感じるのは不調な嫌な感じばかり。自分のからだを持て余しているようにも見受けられます。
2時間掛けて、ゆっくり、
ていねいにからだと話し合っていると、
「ああ、ここにわたしのからだが在る」と
手応えを感じるようになります。
からだとこころが繋がりはじめ、
からだを取り戻し、
自分をまるごと感じられるとき、
表情はゆったり落ち着き、やすらかです。
心もからだも 人間の存在の仕方・
働きの在り方を ある面から
仮に名づけたものにすぎない。
(野口 三千三)
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