GMOサインのCMが生まれるまで

未来のハンコ、はじめました。
まずはコチラ

明るくて、キュートで、新しく。
BtoBサービスにはめずらしくミュージカル風で、未来のハンコとそれを使った新しい働き方のご提案をしています。

この作品のCDを務めてくださったのは、GMOプレイアドの渡部朋也さん。
GMOサインメンバーがお仕事をしている日本中の方々に届けたいと思ったメッセージを、このCMに詰め込んでいただきました。そんな私たちのこだわりを今回はご紹介させていただきます。

「こだわりポイント1」 他社に埋もれないCMを

私たちのサービスは、会社の中にある契約書など紙の文書をデジタル化し革新的な働き方を生み出すものなので、経営層の方々に知っていただいということから、今回のCMはタクシー広告で配信する用に考えられました。

タクシー広告とはここ数年で一気に増えた後部座席にあるデジタルサイネージ広告です。
搭載車に乗ったことがある方はわかると思うのですが、ぼーっといつの間にか見てしまう！というような絶妙な場所にある広告枠です。
いろいろな広告が流れているのですが、やはり場所柄経営層やビジネスマン向けのBtoBサービス広告も多く、いわゆる「BtoBっぽくサービスを説明するCM」では印象に残らず埋もれてしまうと考えました。
そこで、私たちのCMはあえて、明るく、キュートで、新しい世界観を目指すことにしました。

朝6時から熱海で撮影開始

「こだわりポイント2」 とにかくカワイイ人を

主人公役でご出演いただいたのは、タレントのまつきりなさんです。
とにかくカワイイ！そして嫌味がなく、透明感抜群。
ぼーっと見るタクシー広告で、世の男性のハートをカワイイ人でグッとつかみたい。
正直それが当初の狙いでしたが、とんでもない、ごめんなさい、浅はかな考えでした。
女の私の心もキュンキュン鷲掴みさせる、同性にも好かれる魅力のある方でした！

余談ですが、あえて全国誰でも知っていそうな方ではないタレントさんで選びました。
全国区で有名なタレントさんには、過去の作品であったり、個人の思い入れであったり、すでに何かしらの色がついてしまっています。
私たちの伝えたい未来のハンコによる新しい働き方、すなわちそれは大きくみれば新しい人生観を、まるで自分ごとのように捉えていただきたかったという考えがあります。
また正直なところ有名タレントさんを器用すると予算が続かず一時だけの訴求となります。
そんな一時だけのコミュニケーションをお客さまと取りたいわけではない、という私たちのポリシーがここにはあります。

振付師さんによるダンスレッスン

「こだわりポイント3」 うた！歌！UTA！

リゲイン、富士サファリパーク、消臭力、UQなど。
単語を聞いただけでCMソングが思い浮かぶ名CMってたくさんありますよね！
好んで能動的に聞いているわけでもない曲をこれだけ脳内でハッキリ流させられるほどの刷り込みパワーは、歌が持つ力だと思います。
もうひとつの理由は、主人公がオフィスを飛び出し未来のハンコで仕事をサクっと片付けるという清々しい心を描写するには説明的すぎない歌が最適でした。

まつきさんのもつ明るい、カワイイ雰囲気を最大限に引き出すため、歌い手さんの声質にもこだわりました。GMOサインの歌をプロの歌い手さんに歌っていただき聴き比べする、なんて贅沢な経験をさせていただきましたが、印象がガラっと変わりぴったりの歌へと仕上がりました。
クリエイティブを作っていて、ぴったりハマったときのあの爽快感。まさにあれが発動したときでした！

美術さんお手製、紙の吹き上げ装置登場！

「こだわりポイント4」 コピー “未来のハンコ、はじめました。”

まず、私たちは紙とハンコの電子化をするサービスですが、日本古来のハンコ文化をとても大切に思っています。ハンコは、作った時の思い出や、アイデンティティとしての役割、また作り手さんの思いなど、絶対に無くしてはいけない大切な「人のこころ」がつまったアイテムです。
なのでハンコはなくすものではなく、未来の形へと進化させるものだと確信しています。

昨今リモートワークが急速に取り入れられ、電子契約サービスも注目を浴びている時代ですが、ただ便利に、合理的にさせるだけでなく「未来のハンコ」という新しい形としてみなさまに受け入れていただきたいという願いから、このようなコピーになりました。

未来のハンコでオフィスを飛び出すシーン

このCMが生まれるまで、山あり谷あり、紆余曲折あり、深夜残業あり（笑）
GMOサインメンバーや関わってくださった方々のたくさんの思い出も詰まっています。
私自身も、はじめてCM制作という大業に携わらせていただき、大変貴重な経験ができました。

ぜひタクシーでお見かけされた方は、SNSなどで広めてくださると嬉しいです。