見出し画像

【座右 #11】サウナは健康に良い?悪い?

このタイトルは、私の敬愛する ”ながた師範” の過去記事から拝借しました。
師は、整体院というご職業からは想像できないほど、人間の身体について精通している方です。

さて、サウナ好きの私は、ここぞとばかりにコメント欄を占有し(笑)、師のお智恵を授かりました。

結論と致しまして、(←このフレーズが定番♡)
サウナは尖った特性ゆえ、しっかりと情報収集した上でご利用下さい。」とのこと。

そこで、正しいサウナの入り方(サ道)を修得すべく、一冊の本を手に取ったのでした...

■サウナの歴史

サウナと言えば、その発祥地はフィンランド。
そして、日本のサウナの歴史は、前回の東京オリンピック(1964年)まで遡ります。

開催当時、フィンランドの選手たちが選手村にサウナを持ち込み、それがメディアの注目となり、その後、サウナは瞬く間に日本中へ…
しかし、『※フィンランド式サウナ』の導入にあたり、一つの間違いが起こりました。
それは、日本では ”サウナに蒸気を発生させること” が省かれ、100℃近いドライサウナが定着してしまったことです。

※フィンランド式サウナとは
サウナストーンと呼ばれる石をたくさん乗せたストーブを熱し、その熱と、石に水をかけて作る蒸気(ロウリュ)で、室内の温度(80℃前後)や、湿度を調整したもの。

長時間、オーブントースターの様なサウナに居れば、熱く乾いた空気で喉や皮膚を痛めつけます。
その結果、【サウナ=我慢】という図式が出来てしまい 、”じっと我慢する” ことを美徳とするオジサン達だけが残り、ますますサウナのイメージを悪くしてしまいました。

奇しくも、二度目の2020東京オリンピックでその誤りが見直され、サウナ本来の ”ロウリュ” を配備した施設が増え、また【 サウナ → 水風呂 → 外気浴 】のサイクルに欠かせない水風呂と休憩スペース、プールなども設置され、”二度目のサウナブーム” が到来しつつあるようです。

フィンランド式サウナ

■サウナの効用

サウナの効用を一言でいうなら、”ととのう” と表現するようです。

それは、”心と身体がリフレッシュされた調和のとれた理想的な状態” のこと。

◎具体的な効用は、
フィジカル的効用(血行促進、疲労回復、免疫力アップ)
メンタル的効用(自律神経の整え、マインドフルネス効果)
ソーシャル的効用(いわゆる裸の付き合いを築きやすい)
 などが上げられます。

ととのう

■水風呂について

本場フィンランドでは、サウナの後に冷たい湖へドボンと入るそうですが、それは、彼らが子どもの頃から親しんでいるからであって、一般の日本人が真似をしてはいけません。
しかし、【サウナ → 水風呂 → 外気浴】のサイクルで完結するサウナの効用を考えれば、水風呂は欠かせないステップ。

では、どのくらいの温度が良いのでしょうか?

人間には、暑さ寒さに対する ”温度センサー” が備わっていて、「それを超えると危ない」と感じるギリギリの温度、それが ”16.5℃” という研究結果が出ています。
それは ”生命の危機と気持ち良さの間(はざま)” と言われ、それがサウナ好きを恍惚感へと、いざなうのです。 (ღˇᴗˇ)。o♡

画像2

■今どきのサウナ術(サ道)

このご時世に、”三密” を代表する様なサウナ。
それを、安心・安全に利用するにはどうしたら良いでしょう。

日本サウナ学会では、そのガイドラインを策定し、施設・利用者に感染症対策の啓蒙、”サテラシー” を推進しています。

サウナ学会感染予防_タナカカツキさん_啓蒙ポスター

- - -

『 ディスタンスと継承 

現禍で再認識させられた家族や友人との距離、社会との距離、過去や未来との距離。

それらを越えて、受け継がれていくものとは...

ただ今テレビ東京では、2019年に放映されたドラマ『サ道』の続編、『サ道2021』を放送中です。ご興味のある方は是非。(^_^)ノ

※追補

8月20日より、静岡県も含め緊急事態宣言の発令および延長が施行されました。
ドラマ放映中という旬な話題として取り上げましたが、現況は全国民が「セルフ・ロックダウン」を余儀なくされる事態となりました。
今しばらくの間、皆が『無理のない我慢』をしつつも、その収束の折には爽やかな道(サ道?)が到来すると、信じてやみません。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?