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仮説実験授業の魅力 その1 子ども達のすばらしさ発見

0.大好き!仮説実験授業

 仮説実験授業を始めてもうかなり経ちました。
振り返ってみるといろいろなことがありました。
しかし,この中で「・・・もう仮説実験授業を辞めよう」と思ったことはないなぁと思います。
一時期,仮説実験授業ができなくてつらい時期もありましたが,その時も心のどこかで「いつの日か仮説をしよう!」と思っていました。

大好きな仮説実験授業。なぜこんなに好きなのか?というと,
「仮説実験授業の魅力」がたくさんあるからだと思います。

※子ども達の名前はすべて仮名です。
※またこちらの記事はいくつかに分けて掲載します。

1. 魅力①子ども達のスバラシサ発見

 やはり,1つ目は,「子ども達の素晴らしさをたくさん発見できる!」ということだと思います。
 クラスには目立たない子,優等生と言われている子,やんちゃ過ぎて目立っている子など,たくさん個性的な子がいます。
 しかし仮説実験授業では,子ども達一人ひとりのスバラシサを発見する事ができると思います。
5年生の担任で《ものとその重さ》をしている時,こんな事がありました。


たいき君が選んだ理由


ゆういち君が説明


みんなで拍手!

たいき君もゆういち君も,どちらかというと,やんちゃな子たち。
そんな彼らをクラスの子達が,みんなで認めているのです。
そういう場面がいくつも仮説実験授業をしているとみられるのです。

また,あまり人前で発表しない子達が参加してないか?というと,そうではなく,


子ども達の様子

このように,その子達も,悩んだり応援したり近くの人と話し合ったり・・・と授業に参加しているのです。
討論で本気になって言い合う姿を見ると,授業をしている私の方がワクワクしちゃいます。


 また,毎年「敢えて少ない選択肢を選ぶ子」も出てきます。

以前,理由を聞くとすぐに「直感です!」という笹尾君という子がいました。
しかし少数派になったときに結果が当たっていた子達は,「笹尾の気持ちもわかる」と,笹尾君の気持ちに共感しています。


子ども達の反応

 そして,授業の感想にも「笹尾君は一人で頑張っていたからすごい!」という感想もあります。
 このような状況って,仮説実験授業をしているとよく見られる光景です。ですから,仮説実験授業をしている時子どもたちの一言や何気ないつぶやきを聞くのが本当に嬉しくて仕方ないです。

 もうひとつ嬉しいことがあります。
それは,授業の感想を書いてもらうときです。
正直言いますと,評価が低かったり感想が少なかったりすると「え~?何でだろう。何かダメだったのかなぁ。」と気にしちゃうことも結構あります。

 しかし「子ども達ってこんなことを考えていたんだ~!」ということが分かるのは嬉しいことだし,感想を書いてくれるだけで「わー,やんちゃな○○君が書いてくれた!ありがとう!」と思っちゃいます。

時には,私にねぎらいの言葉を書いてくれることも。


感想読んで感動

 
また,授業記録を書いて子ども達に紹介すると,もう一度授業の楽しい時間を子ども達と共有できます。まさに一石二鳥です。

授業記録を配ったときの様子

授業記録を読んでいると,教室の雰囲気がとってもあたたかくなります。このようなことができるのも,仮説実験授業の魅力だと思うのです。

その2につづく


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