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先延ばしにより発生するエネルギーの有効な活用方法に関する考察

みなさん、元気に先延ばししていますでしょうか?

ということで、現在(220417)就職活動真っ只中の僕だが、元気に先延ばし中である。提出期限のないエントリーシートを書くのを、ずるずると、5日間ほど先送りにし続けている。提出期限というものは、僕の最も嫌いなもののひとつであったが、今となっては恋しいばかりだ。僕は提出期限が無いとなにもできないのか? でも、このままこれを提出せずにフェードアウトするとなると今後数年の人生に影響がありそうなので、書くには書くつもりだ。

で、そもそも先延ばしってなんなんだということを考える。
最近読んだ本によると、先延ばしをする生き物はヒトだけではないらしい。ほかにも、ある種のサルやハトなどが先延ばしをするということだ(具体的に何を先延ばしするかは忘れた。たしかエサを集めに行くだとか、仲間の毛づくろいだとか、そういういかにも面倒そうなことだったはずだ)。これらの先延ばしをする動物には共通する点がある。それは”知能が高く、未来予測ができる”ということだ。すなわち、自分がこれからすること、これから起こることがある程度予測できてしまうために、結果的に行動する前から”疲れることがわかってしまう”のだ。

なるほど!と久々のヘウレーカであった。まあなんとなく予想をしていたところはあったが。ヒト以外の知能が高い動物にも先延ばし行動が見られるという事実まで示されるとやっぱりな、という感じだ。そして、先延ばしは知能の高さの現れ、さらに言うと未来が見えることの証明だということで、この事実は存分に我々(こんな記事を読んでいるということは先延ばし仲間なんだろう?)の自己肯定感を高めてくれるではないか!先延ばしなんてせずにさっさと夏休みの課題を終わらせてしまうような連中に、「君たちは未来が見えていないんだね…」と言ってやろう!(それは違う。彼らには現実が見えている。我々と違って)

さらに先延ばしには副次的効果がある。これがこの記事で伝えたい主題だ。僕の場合は、テスト前には半年ぶりに部屋が片付き、レポートの提出前には1時間に1冊本が読める。そう、先延ばしをしている最中、人はなぜか他のことに対する集中力が増すのだ。これを僕は先延ばしエネルギーと呼んでいる。動物は逃げ足が一番速いというのと同じように、我々が現実から逃避するときの頭の回転はすごい。今まさにそれを感じている。

このエネルギーを活用しない手はない。SDGs的観点からも、エネルギーの無駄遣いは昨今の世の中では御法度だからだ。この先延ばしエネルギーをどう使うか。動画やSNSを見ることに使用してもいいけど(おそらくこれらの行為もかなり集中できてるはずだ。僕はレポートを書きたくなくて12時間くらい動画サイトをさまよっていたことがある)エネルギーの投入先はそれだけじゃない。部屋を片付ける、買ったまま読んでなかった本を読んでみる、しばらく会ってない友人にメッセージを送ってみる、自分の考えたことを文章にして投稿してみる…等々。先延ばしにより発生するエネルギーを有効に利用すれば、普段できなかったこともできるようになる。結果として、身の回りの世界もほんの少し変容する。それくらいのパワーはあると考える。なぜなら先延ばしエネルギーを発生させる人間は、本来的に未来予測能力を持った優秀な個体だからだ。先延ばし中の先延ばし人間には可能性が満ちている。先延ばし中の僕は今晩そのような結論に達した。

ということで、今回はエントリーシートの提出を先延ばすと、記事が一本書けることが分かった。そろそろ、現実から逃げるのをやめて自分の将来に向き合おうと思う。先延ばしの怖いところは、タスクを放置する時間に比例して、タスクへの恐怖が増大するところだ。まるで転がる雪玉のように、気づいたら大きくなり手が付けられなくなる。今から、すでにかなり増幅された恐怖心に打ち克ち、エントリーシートを書く。そうしないと来年から路頭に迷ってしまうからだ。未来が予測できる先延ばし人間はその能力ゆえ、本当に大きな失敗はしない。僕だってなんだかんだ学生生活を送ってきたし、今回だってなんとかするだろう。まあ、この記事を書く時間はタイピングの準備運動だったのだ!そう思い込むことにしよう。

この文章が、先延ばしの結果ここに辿り着いたであろうみなさんの為になることを願う。

それでは、また。

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