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ちょっとそれどころじゃない

本日発売のゲームについて思うところがあるので、記事を書こうとしていたが、ちょっとそれどころじゃない。記事を書いてから、ゆっくりプレイしようとしていたのだが、計画変更だ。お店で、事前に予約しておいたソフトを受け取って、バスに乗り、帰ってくる間に、記事を書くことは後回しにしようと決めた。ワクワクを抑えられなかったからだ。

僕はこの日を数年間楽しみにしていた。そういう人はたくさんいるだろう。正直、僕の直近の数年間はかなり苦しいことが多かった。ストレスを感じながら過ごす中で、日々の支えとなるものはいくつかあって、そのうちの一つがこのゲームの発売を待ち望むことだったのである。それが今も開発されているという事実に救われていた、といっても過言ではない。

そんなものだから、ここ数日は浮足立っていた。この日まで事故や病気にならないように気を付けて過ごし、特に今日一日はできるだけ人混みを避け、階段も手すりの近くを歩くようにするなどした。それくらいしないと、どこかでトラブルを起こしそうな気がしたからである。普段からいろんなことにビビっている僕だが、今日はいつもの5倍くらい周囲に気を配っていた。ソフトが入ったリュックを大事そうに抱え、やけにキョロキョロしていたからかなり挙動不審に見えただろう。でもいつもお巡りさんがいる場所も把握しているから、職務質問に引っかかることもない。そうやって、まっすぐ家に帰ってきた。そしてソフトのダウンロードをしているのを待つ間にこれを書いている。

と書いたところで、ソフトのダウンロードが終わった。プレイする前の、このワクワクをもう一日くらい楽しんでもよさそうなものだが、そうもいかない。明日無事に生きている保証もないからだ。今晩中に大地震や隕石が来て寝ている間に死んでしまったら、死んでも死にきれない。ゲームは自分で遊んでこそ価値がある。さっさと起動しよう。とりあえず今日一日、そしてここ数年を、無事生き延びてきてよかった。それから、このゲームをクリアするまでは死ねない。毎日ゆっくりと進めていこう。忙しい日々が始まりそうである。

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