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独立までにやらないほうがよいこと

前回のブログでは、独立するために必要なスキルについてお伝えしましたが、今回は逆に、やらないほうがよいと思うことについて書いてみたいと思います。

必要以上にお金を貯める

店舗を借りるなど、最初に設備投資資金が必要な業種であれば、必要な資金は1,000万円を超えてくる場合もあります。その全額を自己資金(貯金)で用意するためには、かなりの期間貯金に励む必要があります。
それよりも、一定の自己資金を用意して、あとは銀行からお金を借りる、ということを考えてみるべきだと思います。

自己資金が全くゼロであれば、銀行からやる気を疑われてしまいますが、自己資金3割(必要資金総額が1,000万であれば、自己資金300万で残り700万を借入る)を一つの目安に用意することが良いかと思います。

借金は怖いのでお金を貯めて自己資金でやりたい、という気持ちはよくわかります。
が、それでは独立できる時期がどんどん先になっていきます。

一番重要なことは、前回のブログで書いた「プロダクトを生むコアスキル」がしっかりと確立していることだと考えています。
それが確立していれば、徐々に売上が増えていく可能性が高くなります。仮に運転資金が不足しても、売上が伸びていること、将来的に成長するポテンシャルがある事業であること、が示せれば、追加で銀行から融資を受けられますし、失敗の可能性は低くなります。

コアスキル以外の知識を勉強する

独立した後に必要となる知識は、その時に学んで習得すればいいと考えています。
例えば、プロモーション、経理、事業計画の作成、(人を採用するなら)社会保険や給与計算、など、独立には様々な周辺知識が必要になってきます。

ですが、そういうことを全部理解するには、とても時間がかかります。また、すでにそれぞれの分野の専門家がいるわけですので、それらの人を活用することを考えるべきです。

それよりも、「コアスキル」を使って、付加価値の高い「プロダクト」を生産することこそが、自分しかできない仕事です。自分は自分の得意なことに集中し、そうでない仕事はお金で解決する、というのが望ましいバランスだと思います。

共同経営者を探す

同僚、友人などと、共同で会社を作るという起業の仕方もあると思います。
たしかに、迷ったときに相談しあえる、(専門分野が違う場合)お互いの強み・弱みを活かせる、などのメリットは大きいと思います。

しかし、私は共同経営、特に二人とも代表者でどちらもイニシアチブを持たない形、での起業はお勧めしません。
一例ですが、
・経営方針で意見が分かれたとき、どちらかが折れる必要がある
・必ず相談ベースで決めるため、意思決定速度が遅くなる
・責任分担があいまいになり、相手への不満が溜まる場合がある
などのデメリットが大きいと考えています。

もし知人と一緒に起業するときでも、
・代表者はどちらか1名にする
・分野、領域ごとに、最終意思決定はどちらがするか決めておく
・利益の分配について、詳細に話を詰めておく
といったことはしておくほうがいいかと思っています。

最後に

独立前はとても不安が大きくなるとおもいます。ですが、準備や条件が整っているにもかかわらず、「勇気が出ない」「一歩踏み出せない」という理由で先延ばしにするのは、非常にもったいないと思います。

以上のやらなくてもよいことをやってしまうのは、すべて「不安」という感情がもとになっているのではと思いますので、勇気を出して始める!ということも、必要なことかなと考えています。

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