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今ここ

今日はエッセイ風な感じで。

またこの季節がきた。
周りは花粉のせいかズルズルと鼻がむず痒いようだ。
もう何回目だろう?この心地の良い季節。
今28歳だから28回目か?
記憶してるのはそんなに多くはないけど。
まだガキだったころは、花の美しさなんて感じたこともなかった。
20歳になったころも、あまりホッと落ち着いて自然を眺めるなんて事もなかった。
まあ広島の田舎出身なだけあって、自然は見慣れてたからかな。
それとも頭の中が何やら忙しかったせいか?
25の頃に東京に出てきてもう3年も経った。
まだうだつは上がったとは言えないが、自分自身は大きく変化していると思う。
それでいい。
そう言えば、木や花や土の香りを美しいと感じるようになったのはつい最近のことだったと思う。東京と言う固められ地にいると人間以外の生き物を目にすることは珍しい。
その珍しさもあってか木や土を見るとなんだか自分を取り戻したような感覚になるのだ。
ちなみにこれは病んでいるわけではない。
今ここにフォーカスをするっていつの日か忘れてしまうんだなと思うのだ。
仕事や家庭のやらなければならないこと、さらには自分自身の煩悩に翻弄されると、私たちの頭の中は過去や未来をさまよってしまう。
桜はこの一瞬の季節にしか咲かない。
桜は私たちに、今ここを感じよう!と教えてくれている様にも見える。

仕事の合間に桜の木の下でコーヒーを飲むエモーショナルな感情のままに筆をとってみた。

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