転職と今の会社で働くに至った話
転職して半年以上経過しましたが、未だ周囲に報告できていない友人も多かったので、転職の理由や何故いまの会社で働くに至ったか書き連ねてみます。
前職LINEの話
新卒で入社し、約4年半ほど働いていました。
代表から事業責任者から、エンジニアやデザイナー、経理や法務といったメンバーまで、全員が口を揃えて「ユーザー」「UX」「スピード」と話すような会社で、
人格にも富む多様なバックグラウンドを持つ人たちが、自由に、そしてどこまでも純粋に使ってくれる人のことを考え、プロダクトを作っていく環境です。
徹底的にユーザーに向き合う時間は非常に楽しく、改めて学生に戻っても、再び就活で門を叩くだろうと思います。
では、なぜ転職を考えたのか
LINEで行いにくいことに興味が湧いたことが理由でした。
例えば、リクルートや楽天のような営業中心、売上重視の会社から、LINEやInstagramのような一定数のユーザー獲得が必要なtoCサービスは生まれにくいと思いますし、
逆にLINEやmercariのようなプロダクト中心の会社から、toBの事業(exエムスリー)や一定数営業が必要な事業が生まれにくいと感じています。
また、toCのサービスは、時代の流れや、ある意味偶然にも思える出来事によって発展することもあり、連続してサービスを当てにくいと感じています。
一方toBの事業は、実際に連続で大きな事業を生み出している方もいるため、こちらはある種法則のようなものがあるのかもしれない、と感じていました。
それまでtoCのサービスに携わっていたこともあり、toBの事業やサービス作りに飛び込んでみたい思いが湧き、それは外の環境の方が行いやすいと思い、環境を変えてみようという思いに至ります。
会社を選ぶ時に大切にしていたポイント
とはいえ、toBの事業やサービスであれば何でも良いわけではなかったため、いくつか選定軸を整理しました。それが下の3つです。
1. 市場が大きく、変化の兆しがある
以前、上司から「事業の成長が人の成長だよね」と言われたことがあります。事業が成長するから、新たな挑戦が出てきて、今より高い場所に手を伸ばし続けなければいけなくなる。スキルも、人間力も。
では、どういった事業が、会社が成長するのか。
もちろん、事業の成功に必要な要素は数多ありますが、中でも市場とタイミングだけは操作できず、さらにとても影響の大きいものだと感じています。
今いる建設領域は国内でも2番目に大きな市場で、かつ蓋を開けると課題ばかり。しかも変化の兆しが見え隠れしている状況だったため、この内容に合致していました。
2. 勝てる要素があるか
技術、チーム、プロダクト、専門性...その企業にしかない特異性が大切だと思っています。さもないと、単純に勝ち抜くこともままならず、将来 国内外の企業がこぞって乗り込んできた時、一瞬にして抜き去られてしまうのかなと。
今の会社は、代表が2名いて、一人は業界歴18年で孫さんのようなビジョンを前に圧倒的な推進力で突き進んでいくタイプ。もう一方は、リクルートで海外企業の買収などを担当し、事業や組織の構築を得意とする人間です。
また、会社の中で建設業を行なっており、toBプロダクトを作る過程で、いつでもユーザーインタビューやテストができる環境が揃っています。
強みの異なる2人のトップと、社内にユーザーを抱えること。それがこの会社の強みであり、他には持ち得ないものでした。
3. 自分が会社の文化にフィットしていて、貢献できる要素がある
事業観点で見て、いかに魅力的な会社があったとしても、生き生きと働けないと不幸ですよね。流石にこればかりはフィーリング...。
条件を満たした先にあった決定打
上記の内容で絞っていった結果、3社が残りました。何が決定打となり、今の会社で働くことになったのか。
1. どこまでも人を気にしてしまう、社長の人柄
「良いプロダクトは、良いチームからしか生まれない」と思っています。もちろん事業もそう。
役割としてマネージャーを担い、数ヶ月に一度義務的に話すのではなく、ついメンバーのこと、チームのことが気になる。話しかけ、アプローチをする。それが滲みでる。
単に、各々のスキルが高く、パッションを持っているだけでなく、その中心で情熱を燃やし、人と思いを繋げて、周囲に伝播させ続ける。そんな止まり木のような人がいてこそ、良いチーム、良いプロダクトや事業ができていくんだと考えていました。
そして、対面やメッセージを通じて、それを感じることができました。
2. 社内に企画者が一人
当時80人ほどの会社の中で、プロダクトの企画ができる人間は0人。すべて外注です。だからこそ、自分が入ることで大きく貢献できそうで、かつ良い意味で頼ってもらえると予想しました。
3. 逆張りであること
世ではAIやFintech, AR/VR, Blockchain..などの最新技術にスポットライトが照らされ、日々 様々な会社や事業が生まれています。
また、そういった技術が、過去に類を見ないほど、インターネットの誕生以上の変化を社会に与えていくだろうと感じています。
自分自身、そんな未来に期待を膨らませているのですが、ただ、自分より圧倒的に優秀な誰かが成し遂げるだろうと思ってしまいました。
一方、建設業はアナログで、あまりイメージもよくない世界。まだまだ優秀な方々が飛び込んでいくほどの魅力がないと思います。
そんな優秀な人も少なく、人材不足に逼迫する領域だからこそ、いま進んでいけば、自分でも何か貢献できる部分があるんじゃないか。他者が取らないであろう行動が、結果ユニークなポイントになっていくんじゃないか、と考えました。
半年間働いてみて感じる、予想と実態
当初プロダクトの企画を担う予定でしたが、気づけばビジョンの策定や中長期の戦略、組織体制、プロダクトの企画/CS...など幅が広がっています。
そして、朝礼暮改をしながら、毎日可能性のありそうな、まだ見えない所にチャレンジする日々を通じて、多くの充実感を得られているので、キャリア選択としてはよかったのかなと。
ただ、事業はまだまだですし、成長実感があるわけではないので、本当の結果が付いてくるのはこれからだと思っています。
次回は、単に環境を変えたという報告ではなく、ここまで来れたという報告ができるよう、精進していきたいと思います。
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