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捏ねないパン、ささやかなる指先の至福

最近、パンを焼き始めた。ドーム型、外側はバリッと固くて中身はモチモチのパン。何しろ時間があり余っているので、ちょっとでも気になったことは、家にいて出来るならとりあえず取りかかってみることにしている。

面倒な手順はいやだなと思っていたところで見つけたのがニューヨークタイムズの「捏ねないパン」。名前の通りものすごく簡単で、小麦粉とイースト、塩、水をさくっと混ぜて寝かすだけ。この寝かす時間がものすごーーーく長くて、まるっと20時間くらいかかる。手はかかからないけど時間は必要なんて、自粛生活期間にぴったりだ。

何回かやってみて、パン作りは思った以上に楽しい。
寝かせた生地にプツプツ気泡ができて、生きてるんだっていう驚き。20時間もかけて発酵するのを待つ喜び。そして一晩寝かせた後の生地の触り心地の柔らかさったら、もう! ふにゃふにゃで、ほわほわで、指先がとろけるような幸せ。赤ちゃんのお肌のような、シルクのような、大福のような柔らかさ。想像するだけで幸せ。わたしがパンを焼くモチベーションは、発酵が終わった生地に触るところにあるんじゃないかと思うくらい。
焼き上がって蓋を開けるとパチパチと音がして、そしてもちろん美味しい。

とりあえずやってみようって、取りかかってみてよかった。
まだ数回しか焼いたことないし、多分今後も捏ねなきゃいけないパンは焼かないけど、パン作りは新しい趣味っていうことにしたい。

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