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面接MAKURAKOTOBAが必要な理由

みんなが思う面接の難しさ

就職や転職で企業に応募し、書類選考が通過したとなると次に案内されるのは面接です。私も日々たくさんの方の書類選考通過のタイミングに立ち会いますが、面接を前に緊張されたり、不安に思われる方が大半です。
では、面接は難しいのでしょうか。
実際、面接は不思議がいっぱいです。よし!うまくいったと思ったら翌日に”お見送り”の連絡が届いたり。同じことを答えたはずなのに、一社は合格、もう一社は不合格、なんてこともあります。

でも多くの方が難しさを感じ悩んでいるのはもっと前段階のようです。
よくよく聞くと、まず、質問にどのような日本語で答えたらよいのか、自分のことをどんな言葉で伝えればよいのかなど、発言する内容というより、試用する言葉が出てこないということの方が多いようです。
ただ、それではせっかく活躍できる経験や素養を持っているのにもったいないですよね。ではなぜその「言葉が出てこない」という難しさを感じるのでしょうか。

それぞれの企業で選考基準がありますし、他に候補者がいらっしゃるかどうかなども影響しますので、一概に合格基準を想定することはできませんが、実はそれよりはるかに前段階の「こんなこと面接で言っていいの?」「ネガティブなことは言っていいの?」「どんな日本語使えばいいの?」という疑問にがんじがらめになってしまって、そもそも言葉が出てこないということが最大の難しさになっているように思います。
実際に私がお話をする前にいくつか想定質問をしてみると、新卒時の就活時に読んだ面接マニュアル本に書いているような、当たり障りのないフレーズばかりがすらすらと出てきます。
私は候補者の伝えたいことを新しい日本語に変換をしてお返しすることで、多くの面接をサポートしてきました。
具体的な例については追々紹介していきます。

嘘になってしまうのでは?

それでは面接でどんなことを話せばよいのでしょうか。
その答えは「面接官が言ってほしいと思っていること」です。コンサルタントの立場であっても、面接はその時、その場でしかわからないことですので残念ながら事前に回答用紙は取得できません。ですが、何度もあとで面接フィードバックを受けてきた経験から予想はできます。事前準備として必要不可欠なのは、相手である「面接官の視点」を理解することです。どんな回答をどんな態度で、どんな言葉づかいで、どんな表情で、どんな目線で、どんな口調で、どんな間で言葉を返してほしいと思っているか。
それを「もし自分が面接官だったら」とそれに忠実に再現していくことが答えに1番近いと思っています。
ただ、もちろんそれでは問題が生じます。
面接官が聞きたい言葉だけを伝えていては、自身の本心や希望を話すことができません。事実と異なることも発生してしまうでしょう。選考を受ける候補者も「会社を選ぶ」同等の立場です。思ってもいないことを発言してまで面接通過を目指すことがあってはならないと考えています。また、それでは正しい判断につながりませんし、転職(就職)後に幸せな就業をも期待できません。そして前回もお伝えしましたが面接で嘘を言っていただくつもりは毛頭ありません。

だからこそ「MAKURAKOTOBA(枕詞)」

面接官が期待している回答を「ストライクゾーン」だとすると、そこにばかり回答を準備できないのが現実です。そんな時こそMAKURAKOTOBA(枕詞)を使ってほしいのです。

例として、
①私は「ストライクゾーンの人間ではありません」

②「ストライクゾーン」が何かはわかっているけど、自分はそこから少しずれている。だけど○○することでストライクゾーンに近づけることは可能です。

「ストライクゾーン」ではない、という事実はどちらも同じです。
でも全く印象が違うと思いませんか。
①は、面接官が不合格にする理由を与えますが、②は面接官が合格にするための可能性を与えます。

こういった場面にMAKURAKOTOBAはとても有効です。
そしてこのように有効に使っていただくためには、前出の「面接官の視点」を理解する想像力がそれ以上に大切になります。

参考までに、社員一人を採用するために、企業の費用は1000万円かかるとも言われています。あなたが経営者や社長だった場合、非常に慎重になりませんか?採用企業側も選考に本気です。

その本気に候補者も本気で挑む必要があると思います。そのためには、多くの皆さんが難しさを感じられる「自分の考えを的確な言葉で伝える」という準備をしっかりしましょう。
MAKURAKOTOBAを上手に使っていただくことで、採用側の希望を慮りながらも、自分の気持ちに嘘がなく事実のみを伝えることが可能となるはずです。ぜひここではそのお手伝いができればと思っています。

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