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人とねこの距離

人とねこの距離
町ねこ調査レポート 2022.10.22

 深い入り江の長崎港から小高い丘にむけて住宅が立ち並ぶ長崎の街と海は切り離せない。が、しかし、海岸のすぐそばで暮らす人たちは思っているよりも少ない。私も海から遠い住宅街で生活しているので、海の風景に縁がない日々。
今回のねこ調査は長崎市の郊外、海岸に沿った町を歩き、思う存分、潮の香りを味わってきました。白いカトリック教会と海に向かって両手を広げるマリア像と言えば、長崎の人にはすぐにわかるエリアです。
 よく晴れた秋の午後、確認したねこの数は32匹。ねこの健康状態は良好、病気やけがをしているねこはいません。毛並みもよく、太り過ぎている?ねこもいるほど。人に馴れていて、ほとんど逃げない。調査範囲は直線距離にして約1㎞、この間に32匹は多いけれど、ねこ除けのペットボトルは少なく、トゲトゲやネット、マナー看板(エサをあげない)は見かけませんでした。避妊去勢している証の耳カットが入っていたねこは4匹。
地元の人に話をお聞きすることができました。ねこの苦情は聞かないとする一方で、ねこに困っていても言えない、とのこと。「言えばトラブルになるもんね」密な人間関係の地域ならではの事情もあるらしい。
海岸の釣り人から魚をもらうために、じっと待っている数匹のねこ。
避妊去勢しているねこは少ないけれど、夏生まれの子ねこは見かけませんでした。2018年3月17日、2019年10月5日に続いて3回目のねこ調査ですが、頭数はほぼ変わりませんでした。
糞も少なく、尿臭もない。キャットフードの置きエサもなく、深刻なねこ問題はないように見えました。人とねこがほどよい距離を取りながら、暮らしている、そんな印象でした。
 
ながさき町ねこ写真展
期間 2022年11月6日(日)~11月27日(日)
場所 厚ねこプチギャラリー 諫早市多良見町 厚底をはいたねこ内
入場無料
これまでの調査の際に撮影したねこの写真を厳選して展示。
まちなかで生きるねこのありのままの姿を見てください。
長崎のまち猫調査隊塾|長崎市 (nagasakinomachinek.wixsite.com)
(塾長 中島)

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