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空き箱

ある朝起きると、炊飯器の上に、後生大事に箱が置かれていた。

なんだ、なんだ?

何かのおまじないか、それとも何か大きな意味があることなのだろうと思ったのだが、待てよと、箱の前に行って見てみると、やはりである。

空き箱じゃん!

ただの空き箱が、炊飯器の上に乗せられていたのである。



ただ、その手で捨てようということである。私が、家内に言いたいことは。


家内は、必ず何かするときに、一呼吸おくのである。

それは、後で。また。

何をするときにも、そのオンパレードなのである。

その時、家内に言った。

「ちゃんと、その手で捨てようね!」

すると家内は、手で頭をぽんと叩き、のたまわった。

「てへ」


……。



心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、つぶやいた。


あんまり、可愛いもんじゃないね。


家内は、いつも、こんな感じで。ゴミ捨てのミッションは私のミッションであることは認めているものの。少しは、行動を改めて欲しいものだと思うのである。


そんなこんなの思い出話を家内に語ろうとして後ろを振り向くと、空のソファーが、静かに笑っていた。


先日から家内は、あるプロジェクトで都心のホテルに泊まり込んでいる。

シーンとした部屋の空気に、なんだか、心が追いつかない。





昼間のやりとりからすると、家内は、元気なようである。

家内が元気だと、我が家は、明るくて平和である。





だから。





これで、いいのだ。


■追記■27日目/66日


放課後ライティング倶楽部主宰のヤスさんが、エグい企画をやっている。66日ライティングランニング。略して「66日ライラン」。
人間が習慣化できるのは、66日間くらいを経てというのが一説にあるという。書く習慣と力をつけようというこの企画。新たな参加者が毎日のように増えている。
下述のヤスさんの記事のコメント欄に始めたいと入れると、マガジン招待のメールが届く。
約束事は、以下の3つ。
①300字以上を目安に書く
②投稿時、必ずマガジンに投稿(#66日ライラン)
③1日でも投稿をサボったら、マガジンから追放
「追放」って…。まじかぁ…。
でも、企画ものが大の苦手の私が、震える手で、参加することにした。まさに、ドキドキで。コメントすると、招待状が届いた。
これで、後には引けない…
まだ、参加できると思う。ご興味のある方は、添付記事のコメント欄にて、ヤスさんへアピールを。


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