不覚
少し前のことだ。机上や身の回りの片付けでもしようと書類を処分していると、なんだか見覚えのある葉書が出てきた。
心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟いた。
やっちまったなぁ〜
このメモリアルセット。箱根駅伝缶を箱で注文すると、6巻に一つ漏れなく抽選葉書がついていて。応募が出来るのである。だが、今年は、100回記念の、特別なメモリアルセットだったのだ。
私は、地団駄を踏んで悔しがり、自分を責めた。
すると、その様子を見て、さっちゃん(注1)が寄ってきた。
「どれどれ?」
そして、メモリアルセットの内容を見て、鼻をひとつ、ふんっと、ならしながら言った。
「たいしたもんじゃなし。こんなジョッキ、楯、どこにおくのよ。それよりも、ちゃんと片付けでもしたら?」
……。
その時のショックは、未だにこの胸を締め付ける。
思い出すだに悔しくて、今日はもう、これ以上書けない……
そんな私の心の傷のことを家内に語ろうとして後ろを振り向くと、空のソファーが、静かに笑っていた。
先日から家内は、あるプロジェクトで都心のホテルに泊まり込んでいる。
シーンとした部屋の空気に、なんだか、心が追いつかない。
昼間のやりとりからすると、家内は、元気なようである。
家内が元気だと、我が家は、明るくて平和である。
だから。
これで、いいのだ。
(注1)さっちゃんとは、家内のことである。別名、女王陛下という呼び名もある。
■追記■26日目/66日
放課後ライティング倶楽部主宰のヤスさんが、エグい企画をやっている。66日ライティングランニング。略して「66日ライラン」。
人間が習慣化できるのは、66日間くらいを経てというのが一説にあるという。書く習慣と力をつけようというこの企画。新たな参加者が毎日のように増えている。
下述のヤスさんの記事のコメント欄に始めたいと入れると、マガジン招待のメールが届く。
約束事は、以下の3つ。
①300字以上を目安に書く
②投稿時、必ずマガジンに投稿(#66日ライラン)
③1日でも投稿をサボったら、マガジンから追放
「追放」って…。まじかぁ…。
でも、企画ものが大の苦手の私が、震える手で、参加することにした。まさに、ドキドキで。コメントすると、招待状が届いた。
これで、後には引けない…
まだ、参加できると思う。ご興味のある方は、添付記事のコメント欄にて、ヤスさんへアピールを。
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