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レンガ坂

ちょっと、2日連続で、多摩センターにできる、図書館の話になる。

実は、多摩市立中央図書館の前の道は、レンガ坂と言われていた。

確かに、レンガが埋め込まれていて。洒落た坂だった。

だが。レンガは、材質的に、濡れれば滑る。なおかつ、レンガのタイルは、けっこう脆くて。 よく、剥がれて修復せねばならなくなる。

レンガはいいのだが。ちょっと手間がかかる。そういう印象だった。


この、中央図書館の整備事業の中で。この、レンガ坂も、リニューアルするという。



心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、つぶやいた。

どんな風になるんだろうね?雨でも滑らない材質になるんだと、市の広報には、書いてあったぞ。



で、時々、観察に行った。最近まで、信じていなかった。アスファルトの道になるのだと信じて疑わなかった。


すると、突然、その、レンガ坂のカラクリが、透けて見えてきた。


つまりは、こういうことだ。

最初は、ただの、アスファルトだったのだ。

アスファルト。だが、網目の金具とスタンパーがある

細工は、隆々だ。アスファルトに、網目の金具を、スタンパーで押し付け。溝を彫り込む。そして、境界線は黒いまんま残し。タイル部分だけ、煉瓦色に塗る。

こういうことだ
以前は、レンガのタイルを貼り付けていた
仕上げは、こんなふうになる


心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、つぶやいた。

確かに、これは、レンガだな。しかも、コストも安く済む。


なかなかのアイデアだと、私などは、感心したものだが、長男が、異を唱えた。


どうして、わざわざ、煉瓦みたいにお金をかけて加工する必要があるのか。アスファルトのまんまで、良いじゃないか。無駄遣いだ。


長男は、かなり、この手法に、アンチである。


確かに、アスファルトのまんまで、いいと言えば、良い。だが。私は、装飾というのも、必要なのだと思うのである。実利だけではなく、ちょっとした、遊び心が、どこかに、必要なのだと思うのである。


そんなこんなを家内に語ろうとして。後ろを振り返ると、家内が、にっこりと笑っていた。

マッサージをすると、家内は、上機嫌になる。

家内が上機嫌だと、我が家は、明るくて、平和である。




だから。



これで、いいのだ。





■追記■
面ゆるって、なに?
それは、これ。西尾さんはじめ、みんな、面白い作品をあげていて。
私は、だいたい土曜日の夜に、そこそこの過去記事をあげています。
もしも、お時間があれば、みんなの作品、読んで頂けたら幸いです。





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