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片方

私が本格的に家事を分担してするようになってきたのは、流行病はやりやまいの年からである。

それまでは、ほぼ、家事はやらなかった。私の分担は、力仕事と、風呂や洗面所、トイレなどの水回り。排水溝の処理やゴミ捨てなどの汚いものの掃除とかに限られていて。家内もむしろ、余計な手伝いはしてほしくないという態度と考え方で、ほぼ、しなかったのだ。

が、流行病はやりやまいでガラッと変わった。家内は特別なプロジェクトに参画して出張が多くなり、長期に渡って家を空けるようになって。逆に、私は出張が激減して働き方改革で帰宅が早くなり、家事は否応無しに私が担うようになったのである。

最初は全ての流儀がわからなくて。洗濯機は回せるものの、洗剤や柔軟剤の入れ方、どれくらいの時間、どんなメニューで回したら良いのかさえ、わからず。ひとつひとつ、家内に指南してもらっていた。


心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、つぶやいた。

コジ、ほんとに、何もしなかったんだよな。


家事は、日々の生活に欠かせない基本的でかつ、重要な仕事である。

今後、家事は私の日々の重要タスクとして取り組んでいくつもりである。


さて。


洗濯という家事をしつつ、どうも不思議なことがある。それは、ソックスが片方だけ残り、それがたまっていくという現象である。

衣装ケースの隙間に突っ込み続けたのだ

片方だけ積み上げていると、こんな風になってしまった。

終ぞ、これらの相棒は、見つからないまんまだ。なぜだろうか。私が悪いのか、洗濯物を出す人が悪いのか。


そんなこんなを家内に語ろうとして後ろを振り向くと、空のソファーが、静かに笑っていた。

先日から家内は、あるプロジェクトで都心のホテルに泊まり込んでいる。

シーンとした部屋の空気に、なんだか、心が追いつかない。




昼間のやりとりからすると、家内は、元気なようである。

家内が元気だと、我が家は、明るくて平和である。





だから。





これで、いいのだ。


■追記■24日目/66日

ヤスさんの作成、タグ


放課後ライティング倶楽部主宰のヤスさんが、エグい企画をやっている。66日ライティングランニング。略して「66日ライラン」。
人間が習慣化できるのは、66日間くらいを経てというのが一説にあるという。書く習慣と力をつけようというこの企画。新たな参加者が毎日のように増えている。
下述のヤスさんの記事のコメント欄に始めたいと入れると、マガジン招待のメールが届く。
約束事は、以下の3つ。
①300字以上を目安に書く
②投稿時、必ずマガジンに投稿(#66日ライラン)
③1日でも投稿をサボったら、マガジンから追放
「追放」って…。まじかぁ…。
でも、企画ものが大の苦手の私が、震える手で、参加することにした。まさに、ドキドキで。コメントすると、招待状が届いた。
これで、後には引けない…
まだ、参加できると思う。ご興味のある方は、添付記事のコメント欄にて、ヤスさんへアピールを。


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