新駅
私の住んでいる街の隣町に、こいつは来る。
ある日、家内が、新聞の地方版を切り抜いて、見せてくれた。
家内の好きなものは、富士山、新幹線と甘いもの、である。
自宅に近い、こんな田舎に、リニアの新駅が来るなんて。今から、ワクワクが止まらないのだそうだ。
私も、期待は、している。だが、かなり高かろうと思うのである。運賃が。
この駅のために、かなりの建物や施設が移転をした。次女がよく、練習試合をしに行った都立高校も、そのひとつだ。
いま、ポッカリと穴が開き。来るべき日のために、着々と工事を進めているのだという。
心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟いた。
で、来るときには、コジは、まだ、生きてるんだっけ？
生きているかどうかは、神のみぞ知るだが。リニア新幹線が開通するのは、2027年の予定だ。
私が幼少の頃は、夢の乗り物なんて言われていた。学研の科学で、何度も特集記事を見た。それが、実現される。しかも、すぐそこに、新駅ができる。そう考えると、確かに、感慨深いものがある。
初乗車は、家族みんなで、私が旅費を出して、乗り込もうなんて考えている。
そんなこんなの話を家内としようかと思って振り返ると、空のソファーが、ただ、笑っていた。
家内は、夏のプロジェクトに参加するため、実は、先日から家を空けている。今回は、不在期間が長く、8月末までは都心のホテルで泊まり込みになり。帰宅するのは、日曜日の深夜で 。月曜日の午前中には、また、出ていくのである。
日曜日の夜は、入念にマッサージをしよう。そう、心に決めている。
昼間の、家内とのやりとりからすると、家内は、元気なようである。
家内が元気だと、我が家は、明るくて、平和である。
だから。
これで、いいのだ。
■追記■
面ゆるって、なに?
それは、これ。西尾さんはじめ、みんな、面白い作品をあげていて。
私は、だいたい土曜日の夜に、そこそこの過去記事をあげています。
もしも、お時間があれば、みんなの作品、読んで頂けたら幸いです。
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