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使用期限

次女の部屋を片付けていたら、なんだか古い、写ルンですが、出てきた。

かなり前のものだと思われ。パッケージを見ると、使用期限なるものが書いてあり。それを見ると、既にかなりの年月が過ぎ去っていた。

だが、私は、フードロスハンター(注1)を自称しており。

しかも写ルンですは、食べ物でもないから、まあ、良いだろうなんて思った。


写ルンですハンター。笑


心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、つぶやいた。

なんのはなしです可。

今日は、使用可能か?の「可」

しかしその後、まだ、この写ルンですは、使用していない。

どころか、どこにいったか、わからなくなってしまった。



と、思っていたら……。

家内によると、長女が使ったらしい。そして、既に現像にも持っていったらしい。カメラのキタムラに。

今、写ルンですは、また、リバイバルでなかなかの人気らしく。

カメラ屋さんも、写ルンですの周辺にいろいろなサービスを展開しているらしい。

例えば、ネガにするといくら。そして、QRコードを読むと、その写真をデータで共有できるとか。


心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、つぶやいた。

いやいや、コジが知りたがっているのは、どれほど色褪せていたか、なんだが。


家内は、長女がキタムラに、

「かなり古かったので色褪せが1部でているのですが……」

と、言われたらしいことまでは伝えてくれた。


どれだけ?色褪せていたの?

興味は尽きず。長女を問い詰めても、黙っているだけで要領を得ない。

しつこく長女を問い詰めると、面倒くさそうに言い放たれた。


「この世にはねぇ、コジくんに見せたくないものもあるのよ!」


な、なんのはなしです可!


不可能の、「可」


どうやら、彼氏とのデートで撮った写真らしく。

それは、長女のトップシークレットだったのである。


そんなこんなを家内に語ろうとしてソファーをみると、家内が脚を指さして笑って言った。

コジくん、また、老害って言われるよ。


じぇじぇじぇっ!


マッサージをすると、家内は上機嫌である。


家内が上機嫌だと、我が家は、明るくて平和である。





だから。





これで、いいのだ。

(注1)世界中で社会問題にもなっている、フードロスを無くすために、まずは身の回りの賞味期限切れを無くすように、ひとたび賞味期限切れとなった商品をチェックし、たとえ賞味期限が切れていても、匂いや色や味見から食べられるかどうかを真剣に判断し、食べられるものと判断したものは、無闇に廃棄せずにきちんと頂く。そういう活動をする、ボランティアのこと。私が勝手に作った造語である。


私の名刺……ではない  笑


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