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11/27【雑感】TOBで資産価値の見直しが進む時代へ

三井不動産が東京ドームをTOBする、というニュースが脚光を浴びていますね。

これが新しい時代の動きなのです。どんどん活発にやるべきでしょう。

いつもお伝えしている様に、収入とは「労働による収入」と「資産価値を増やすこと(資産効果)による収入」の2本立てであるべきなのです。日本はこの30年間、後者を否定し続けてきた(これはつい先日も説明したので割愛します)。資産効果も同時に求めていかないと、インフレに対応出来なくなります。物価は騰がるけど使える金は足りない状態に陥るということです。だからひたすら貯金だけしてもダメだということになります。庶民も資産効果を理解して努力して…本来はこうして、庶民がインフレに耐え得る状況が確立して初めて、政府から増税という選択肢が出てきます。

ただ、資産効果どころか、給料もなかなか騰がらないという人も未だに多いことも事実です。私の後輩は田舎でホテルに務めています。30代前半で10年くらいの勤続ですが、手取りは15~16万円だそうです。これでは資産効果を求める余裕自体ありません。幸い、彼女は実家暮らしのため、なんとか生きていくことが出来ているのでしょうけれど…。

根本的に、狂った企業はまだまだ多いのです。そのような企業は狂ったまま存続させるより、潰した方が日本の将来のためになる。私は本気で思います。一時的に職を失う人は出てきますが、新時代への扉もいつまでも開いたままではありませんから、悠長なことを言ってられないのは事実です。世界の変化スピードは早く、待ってくれません。

話は戻りますが、東京ドーム買収のニュースは古く凝り固まった日本人の考え方に一石を投じるでしょう。三井はなにも、ジャイアンツファンだから買収したわけではありません。資産価値を評価して買ったのでしょう。

しかし、おかしいとは思いませんか?連日、真逆のことが平気で報道されています。リモートワークの浸透で都心部の不動産価格は下がるとか、商業ビルの空きが多発して不動産業界は大変になる、というニュースを3月以降に飽きるほど見てきましたよね。

しかしそうはならない。これからの時代との整合性をよく考えてほしい、とここで啓蒙してきたわけです。こんな具合に。

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よく質問は頂くのです。「まだまだ不動産価格は下がりますよね?」とか「REITはもうダメでしょ?」とか。私はそうそう下がらないと思いますよ。いよいよ正常な景気回復と発展が日本には訪れることになります。日本が正しくインフレしていく時代になるなら、資産価値は必ず向上します

インフレを過剰に恐れる風潮もありますが、問題はインフレのペースなのです。適度にガス抜きしながら、株価を上下に振りながら進んでいけば良いのです。金融経済は実態経済に先行しますから、実態経済が追いちゃんとついてこれているかどうか、時々後ろを振り返りながら進めばいいのです。日経平均株価26500円はバブルだ、危険だ、と説明する評論家は素人以下です。ガス抜きは必要ですが、まだスタートライン付近です。

加えて、三菱UFJ銀行が店舗を減らすとか、電子通帳に切り替えるというニュースもいつだったか紹介しましたね。覚えてますか?その時も世間は「銀行は相当経営が苦しいぞ」と噂したものです。都心の一等地に資産を持つ、日本一の民間銀行ですよ。本来の価値を理解できた人は少なかった。リーマンショック後の「バーゼル合意」により、銀行の自己資本規制はガチガチなのです。しかし、本当は日本の大銀行にこんな規制は不要なのです。

ただし、地銀や田舎の信金などは別ですよ。地銀の保有する田舎の資産価値は大して価値が無いのは事実です。経営基盤も地元の企業ですから、厳しいところはけっこうあるでしょう。

これも聞き飽きた人には申し訳ないのですが、銀行、不動産、証券株は買わなくてもいいから日頃から見ておくとよいのです。一番変化の遅い分野であり、日本経済の最終ディフェンスラインでもあります。だから、三菱UFJ銀行や野村証券が出直ってきていることは非常に明るい傾向なのです。直近の高値も更新し、見どころが多くなっています。新時代は目前です。

しかし、日経平均株価がこのまま騰がるシナリオには…見えません。さすがにエネルギー切れで、上昇に中身が伴っていない。無理に支える必要はないのです。私だって日経に採用されている日本製鉄が順調だから歯がゆいです。しかし今は全く喜ぶべきではない。一旦ガス抜きして調整しないと手替わりが進まないため、更に高く飛ぶことが出来ないからです。

私には、三菱UFJ銀行が6/9の489.2円を越えられないのが何より気掛かりです。ここを越えていかない限り、日経平均株価上昇への不安は消せません。来年の2月以降が本番、というペースで進んでいるように見えます。

目先の状況は懐疑的ですが、TOBの話題も増えてきました。大局を見ながら、我々は冷静に株を買って参りましょう。

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