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4/30【雑感】日経平均2万円はやり過ぎか?しかしガス抜き&株高強行路線は続く

日経平均もダウも、露骨なV字回復を演じており、聞こえてくる投資家や経済評論家の意見は「やり過ぎ」という声が多いようです。この状況ですから、警戒感を抱いている人の方が多いのでしょう。かく言う私は、「現時点では」やり過ぎだと思っています。現時点では、です。

実際、今は緩和されたマネーが大量に市場に流れ込み、日銀が浮動株を吸い上げ、株価は非常に上がりやすい局面にあります。ちょっとやそっとではコロナに由来する不景気は終わりませんから、この方向性はしばらく続きます。

ただ、株価を無理矢理急回復させ過ぎると、どこかに必ず歪みが生じます。だから現時点で日経が2万円を回復するのは、さすがに時期尚早だと思うのです。もう少し上下に揺さぶられる方が自然ですし、後々の歪み発生が少なくなります。

しかし、世間の言うやり過ぎだ、という意見は、悲観的な意見と混同されているようです。私は現時点では回復が早過ぎるためやり過ぎだ、とは思いますが、悲観的ではありません。むしろ、3月末のリバウンドラリーが始まる前にも株の短期購入を推奨しています。短期のリバウンドですから、反応の早いハイテク株の売買を紹介したと思います。超長期投資の目線で見れば、買い場なのは間違いないのです。

日銀が浮動株を吸い上げ、マネーが市場に流入されるこの流れは、それこそ待望の新時代突入の流れが確立するまで継続すると思うのです。我々はゆっくりこの流れの中を長い時間をかけて泳いでいくわけですが、時に大きな波を受けることがあるのでしょう。地政学的なリスクが上昇していますからね。

今はいわば、日経は24000円という高所の滝から真っ逆さまに落下して16000円という滝つぼに大きく沈み込み、ようやく20000円という水面に這い上がって顔を出した状況なのです。水面の20000円という位置が高いのです。どんなに高くても、19000円弱くらいだと思います。水面が高いと、このあと川に流れ出る水が溢れてしまいます。この川は2~3年後の新時代、という世界に続いています。未来に悪影響があったり、未来の到来が遅れることは避けてほしいところです。

または、ボールのリバウンドも例えやすいでしょうか?今はボールが高いところから落下し、リバウンドが1回終わる瞬間、という時期です。落ちたボールのバウンドは、物理的に考えてこの後も数回はバウンドしますよね。これが2番底、3番底になっていくわけです。バウンドするうちに、その幅(高さ)が小さくなっていきます。

そして動きが落ち着いてきたら、誰かが手で拾い上げて高いところに持ち上げてやれば良いのです。それが政府の仕事であり政策なのです。高いところに持ち上げたボールは、10年に一度くらいの頻度でリーマンショックやコロナ騒動のようなことをきっかけにいつかまた落下します。

しかし今は、1回目のリバウンドで拾い上げ、再び高い位置に持ち上げよう、という流れです。本当はもう少し自然にリバウンドが落ち着くのを待つほうが良いのです。拾う人間、つまり政府・政策(最終的に国民)が疲弊します。

これらの例え話に挙げた歪みの発生ですが、今朝のつぶやきにあるように金や原油価格にも少しずつ見て取ることができます。リスクヘッジとして買われる金はまだ高値、経済活動の活況のバロメーターになる原油もようやく落ち着きを見せ始めた程度、ドルも値上がっている。株高だけが先走っている状況は健全ではありません。しかも日経平均採用株ばかりが高く、小型や中型の株は未だに小さなリバウンドのみです。

ただ、我々は評論家ではなくプレイヤーです。現政府や米国が歪みを容認して株高を目指すのであれば、その流れの中で稼ぐやり方を考えるのみです。とはいえ、いつの時代も政府が市場を完全にコントロール出来た事例はありません。歪みは必ず修正されます。一気に修正することもあるし、少しずつガス抜きしながら修正することもあります。日々相場に触れていると、後者のやり方で進めていくように思います。いわば、ガス抜きをしながら株高を強行する感じです。だからしばらくは、次のガス抜きがいつなのかを予想しながら投資していくことになります。

金や原油、ドルの兆候からして、目先のガス抜きは5月のセルインメイだと予測しています。今の世間や政策の動きに例年のアノマリーを足し算します。基本的にセルインメイの後はお盆が過ぎて、外国人投資家の夏休みが終わる9月後半までは上値が重いのが通年のパターンです。

そろそろ売買履歴なんかも更新しようと思いますが、出遅れた金融不動産株が予定通りのラインで売れたので、今月はとりあえず良しとしましょう。

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