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7/6【雑感】今のボックス相場が意味すること ~スター株の交代時期~

多忙な3日間だったので、更新が少し途切れました。

今日は綺麗に日経平均株価も騰がり、先週の重苦しい感じは少し後退した一日となりました。しかし、基本的に相場はまだボックス相場の中なのでしょう。上昇へのきっかけらしいきっかけもまだ無く、出来高や売買代金を見ても劇的な変化が見られる様子ではありません。

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この様子から我々が考えるべきなのは、資金がこの後どこに向かうかです。テラやアンジェスのようなお祭株は素人がとても好みますが、本来とても2000円、3000円になる器ではないのです。いわゆるボロ株の部類で、一時的なマネーゲームにしかなりません。何日か前からテラを例に、二番天井をつけたあとは基本的に沈んでいくと解説をしました。

ボロ株と言えば聞こえは悪いですが、これだけ多くの人が株を買いたくなるのはとても素晴らしいことなのです。高値で捕まった人はもちろんいると思いますが、今度はここからどんな株に資金が流れていくか、これが重要になります。いえ、もっと言えば、資金を集められる株がそもそも存在するか否か、これが非常に大切です

普通は東証一部→二部→JQやマザーズの順に、大きなところから資金が循環します。しかし3月以降は絶望的な雰囲気の中で、早くからマザーズのテラなどに注目が集まりました。つまり個人投資家の博打買いから3月~6月の急騰相場は始まったのです(もちろん、日銀砲や多額の金融緩和も関係してますよ)。

そして、生まれたスター株は他の銘柄にも上昇効果を波及させていきます。だから今回は小さい市場から元気が出始め、大型銘柄は出遅れました。私は6月上旬に「株価のステージが一段上がった」と書いたことを記憶していますか?最後まで出遅れていた三菱UFJ銀行が500円手前まで騰がり、いずれの市場のあらゆる銘柄に一通り資金が流れた、ということです。間違いなく、ここまでの相場を引っ張ってきたのはテラなどのボロ株でした。そのボロ株のお祭が終わりを迎える時が来た…それが先々週あたりです。テラのチャートを挙げて説明した通りです。だから少し相場を冷ますためにボックス相場に突入し、横這い調整に入る、と述べたわけです。

この後再び上昇相場が始まるには何が必要でしょう?ここまで書いたらお分かりかと思いますが、相場を引っ張っていく新たな銘柄が必要なのです。そうしてまた資金が隅々まで流れると株価ステージが更に一段上がっていく…これが経済成長の正常な流れです。少し遅れて、これは実体経済に反映されていきます。別の言い方をすれば、正常なマネー循環を取り戻した株式相場が実体経済を引っ張っていく、こんなイメージです。

だから繰り返し述べていますが、イタズラに株高を否定するのは間違いです。実体経済が悪化しているのに何故株だけ騰がるのか、なんて文句を言うのは間違いなのです。

では、次に相場を引っ張っていく銘柄はどんなものが適切なのか。私は半導体(5G)など、新時代に関連するものであってほしいと思います。今後は脱中国の流れが明確に進んでいきますから、息を吹き返す製造業や、効率化に関わる産業も良いかもしれません。四季報を読んでいて、そんな銘柄を後日紹介できれば、と思っています。

テラなどはここまで市場によく貢献してくれましたが、もうワクチンのネタは少し厳しいですね。高値で捕まった人は戻り高値を待っているかもしれませんが、ここまでの話を読めばそれが難しいことはわかると思います。

今はそんな次のスター株を模索している時期なのでしょう(大統領選など様々な材料を消化しながら)。日銀がソフトバンクGの株価を騰げるだけではダメなのです。日銀の買いは、相場に刺激を与えているだけに過ぎません。それに反応してくるスター株が出てこないとダメです。だから個人が投資意欲を燃やすことが大切です。個人投資家が元気でなければ、相場は元気になりません。引いては実体経済も元気にならないのです。バカなタイミングでの増税をしなければ、もう少しマシだったはずです。

このボックス相場の間に、自分がどんな分野のどんな銘柄が未来を作ると考えるのか、よく想像してみることをオススメします。

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