11/11【雑感】今の相場は歴史的な転換点にある

昨日の日本株の動向はとても面白いものでした。バリュー株とか成長株いう括りではなく、完全に経済正常化株と巣籠もり株の明暗となりました。もう下がらない、と私が豪語したバリューの最奥手の奥手、三菱UFJ銀行は今後の景気方向性を見事に示したと言えます。銀行株を好まなければ買わなくてもいいのです。しかしこの様にして、銀行株はマネーの流れの方向性を確認するために観察すべきです。

私が最近どハマりしている日本製鉄も、見事に時代に合致したと言えます。ホントに笑えるくらい地味ですね～この株は！なにせまだ業績は大赤字の最中です。しかし1009円から拾い始め、1228円はなかなかです。まずは200日線上に顔を出すこと。これが合格ラインです。

本格的な業績回復はまだ先ですから、ノンビリ手替わりを確認しながらいきましょう。UFJ銀行のチャートも見てみましょう。

まだ時間を要することが想像できますか？まだ200日線を明確には越えられないからです。ニュースによると、信用買いがかなり入っているようですから、目先の利確売りが出るのは当然でしょう。少しでも自分で考えることができる人なら、これまでの安値で買ったはずです。これだけ買える期間があったのだから目先の利食いが出尽くすのを待たなくてはなりません。

マザーズは底打ちしたと思いましたが、巣籠もり株を中心に激しく売られました。もう「売られ過ぎ」の水準に到達した銘柄もありますが、売られ過ぎから更に売られる可能性がある点がマザーズの恐いところです。素人の信用買いを殺しに来ないわけがないのです。ついていくならついていく、一旦投げるなら早めに投げる、明日くらいまでに判断したほうがよいでしょう。底打ち感がまだ感じられないからです。完全に、個人投資家への死体蹴りモードに入っています。そしてこれが終わると、何事もなかったようにスルスルと株価は騰がるでしょう。

今は大きな変化の時なのです。コロナから脱却する世界が見え始めているし、それに伴い日本がデフレから本格的に脱却する歴史的瞬間でもある。だからマネーが大量に流れ込んでいるし、その流れが右往左往します。次第に方向性は明確になるでしょう。だから冷静さを失ってはいけません。自分の相場感覚を早く養いましょう。相場感覚を持つと、投資は必ず安定します。いろんなことが自然と肌で感じられるようになるからです。

例えば3月から9月のマザーズ快進撃を見れば、10月から11月はバリューを仕込めば少なくとも損をしないことは自明でした。下がる余地がないものを買う。これほどやりやすい投資はないのです。だから何度も三菱UFJ銀行の話をしていました。ここではあまり書いていませんが、日本製鉄も同様です。

だから逆をやった人、つまり10月からマザーズを買った人はかなり辛いでしょう。しかし最後の踏ん張りどころに見えます。マザーズのターンもまたやってきますから、辛抱強く待ちましょう。投資なんて楽しい時期は一瞬です。待っている退屈な時間の方が圧倒的に長いのです。間違っても3月から9月の上昇感覚を当たり前だと思ってはいけないのです。ここらでまず、3月から順調だった初心者、素人の脱落組が出てくるでしょう。もしこれで嫌気がさした人は、素直に株をやめたほうが身の為です。稼ぐ手段として、株は必ずしも万人にとって最適解ではありませんからね…。

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