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6/27【雑感】大統領選挙の行方と景気回復シナリオ変更の有無

一旦調整ムードに突入、と予測されてから一週間が経過しました。この一週間は「感染第二波による2番底警戒のためダウ(または日経)が反落」という魔法の言葉がよく使われました。しかし結局ここまでは、私を含め全体の1割程度の投資家しか予想しなかった通りの値動きになりました。つまりボックス相場や横這い調整ということです。2番底を信じて期待している人たちは残念でした。しかし、シナリオは最新情報を取り入れてどんどん変更していきましょう。ある時点での結論に固執すべきではありません。

ここ一週間の動きを見て思ったことは、この後ダウの下落幅は少し大きくなるかもしれない、ということです。横這い調整の気迷いムードの中、派手に下げる場面が何度か見えています。単純に下値を試した仕掛けが入っている可能性だけでなく、大統領選挙を見越している可能性もあります。当然、トランプなのかバイデンなのかで少し相場の景色が変わってきます。米国の場合は共和党と民主党で争うわけですが、大きな柱や国策に関する方針は2党間の乖離が日本ほど大きくありません。だからどちらになっても、ある程度対中政策も日和ることはないのでしょう。しかし経済に対して強いのはやはりトランプだし、中国と距離感が近いのはバイデンです。この部分の差は、今後はダウに影響を及ぼす可能性があるわけです。今はバイデンがかなり有利になってきています。

トランプが大統領を続ける場合、アメリカも日本も今のペースで経済も進んでいくでしょう。コロナからの早急な株高はお見事です。これならあと1年程度我慢すれば、かなり実体経済の回復が見えてきます。だから悪くない未来像です。ただし、日本は今まで通りトランプのやり方に合わせてアメリカに追随しなければなりません。日本にとって少し面倒というか、余計に金のかかる部分があるということです。

一方バイデンが選ばれた場合は、経済回復のペースはやや落ちるでしょう。当選直後こそ歓迎されるかもしれませんが、経済面でやや不透明感が増します。もちろん対中政策をどこまでやれるかも不透明要素です。日本にとってメリットがあるとすれば、トランプほど声がデカくないということです。これは日本の国防部分においてプラスになるのではないかと思います。今は何かと防衛費を削れ、という風潮がありますが、中国がどこと戦争しだすかわからない状況です。はっきり言ってこの状況で自衛隊の活動に反対したり憲法改正反対を叫び続けている人はよほどの無知か、そもそもリアルに国籍が違うことを疑ってしまいます。アメリカという傭兵を雇うのではなく、もう少し日本のことは日本で守りを固められるようになると、これは製造業にとってプラスになります。

ただし多くの識者が述べているように、バイデンになれば安倍政権も終わる可能性があります。安倍政権は長すぎるし、確かに問題もあります。ただ、それでも十分な及第点なのです。おまけに外交が強い。コロナの前まではさすがにもう交代もすべきかと思っていましたが、今はもう一期続けてほしい気持ちが強いです。なにせ代わりがいません。高い確率で今より手持ちカードが悪くなるのに、あえてカードを切れますか?笑 せめて外務大臣は安倍さんにしてほしい。

それと、先に書いたようにバイデンになった場合は経済回復が鈍る可能性がありますが、日本株はもうこれまでのようにダウに完全追従はしないと思います。これはトランプだろうとバイデンだろうと基本的なシナリオとして考えています。去年までは、ダウが500ドル下げれば日本株は下手したら700円下げ、ダウが500円分回復したら日本株は200円しか戻らない。こんな感じでした。今はどうでしょう、いくら日銀砲が入るとはいえ、ダウが暴落しても日本株は200円程度しか下げないのです。日銀砲が入らない日でも日経は落ちないパターンがけっこうありますからね。

日本株の評価はかなり変わってきましたね。この勢いで香港から金融ハブの座も奪いましょう。この思惑は東南アジアに積極的に進出しようとしている三菱UFJ銀行を後押しします。あと他にも、銘柄は伏せますが東南アジアで開花する銀行、金融銘柄がありますよ。

米国では9月まで銀行株の配当や自社株買いに規制が入るようです。しかし、リーマン以降の資本規制は成功している、との結論のようです。ようやくこの資本規制が緩くなるなら、当然日本の銀行株にも好影響が出ます。天下の三菱UFJ銀行が400円台に沈んでいるのは何もマイナス金利だから、という単純な理由ではありません。過剰な資本規制ルールがかなり足を引っ張っているのです。前回は500円を回復せずに調整しましたが、値も軽くなってきています。いずれにせよ金融相場が待っていますので、500円奪還は時間の問題だとは思っています。もしかすると、この9月の米国の流れに沿う形で500円越え、というシナリオもあるかもしれません。その時までに大統領選挙の結果を株価に織り込んでいるなら、金融相場スタートの可能性まであり得る。これが現在私が描くシナリオです。まぁその時には織り込んでいると思います。

なのでざっくりとしたイメージですが今後は…今の横這い調整がもう少し続いて7月は感染第二波と2番底を理由に下落ムード、8月上旬から微上昇、後半から金融相場ムードが出始める…。あくまでもざっくりですよ、ざっくり。選挙は最後まで何が起こるかさすがにわかりませんが、当面はこの路線で観察していきます。

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