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7/8【雑感】具体的に「筋の良い」銘柄とは何を指すか

少し昨日書いた【雑感】の補足をしましょう。昨日はクロスキャットを例に「筋の良い」「実績のある」ミドルクラスの銘柄は買いだ、と述べました。これは具体的にどういうところで判断するのか、という質問を頂きましたので、ご説明します。

簡単に言えばこれは、何年も前(2012年頃)から長期トレンドが崩れていないかどうか、ということです。例えば、

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この銘柄はどうでしょう。仮に銘柄Cと呼びましょう。

2012年から引かれたサポート線(赤色線)を、2018年と2020年に下回りましたが、すぐに線の上に復帰していることがわかりますね。2012年からのアベノミクスにより、日本株は本格的に新時代に向けて舵を切りました。それから8年の間にいろんなことがありました。その中でも2018年のクリスマスショックと今年のコロナ騒動は大事件の部類です。体感としては、クリスマスショックは資産の2割を、コロナは資産の3割~4割を飛ばすレベルの暴落でした。この様な大暴落を食らうと、当然チャートは崩れます。クリスマスショックは一過性の下げでしたが、コロナは実体経済に深刻な影響をもたらす暴落でした。しかしこの様な暴落を食らってなお、筋の良い、実績のある銘柄はしぶとくサポート線の上に戻ってくるわけです。成長のシナリオが崩れていないということです。

次はクロスキャットです。まずは日足を見てみましょう。

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左下の700円あたりから引いたサポート線①は、コロナ騒動渦中である3月の底値を起点にしています(しかもダブル底の形をしており、強い上昇を感じさせます)。今はその線の延長上で踏みとどまっていますね。

青矢印のところから引いたサポート線②は、日足ではわかりにくいと思いますが、成長シナリオ継続を意味する線です。後で月足を貼るので、見たらわかると思います。このサポート線②は、途中から先程のサポート線①とクロスしますね。クロスしたところからは、急角度な上昇となるサポート線①に切り替わっているように見えます。強い銘柄は、この様に途中で上昇角度を変えます。

コロナの底値から回復してきたこの短期間に、出来高(赤の○)を伴って山をしっかり作っているのもポイントが高いです。短期で見ても、エリオット波動を考えると3つ目の高い山が出てきてもおかしくありません。仮に今のラインを割っても、サポート線②が強くサポートするでしょう。だから下値があるとしても1100円を少し下回ったあたりまででしょうか。

次に月足です。もっと面白いですよ。

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正直、ここまで手の内を披露するのは我ながらサービス精神が過ぎますが、本物投資家が日本にたくさん増えてくれることを祈って書くことにしましょう笑

長期で見ても、2017年から成長の角度を変えていることがわかりますね(黄色線)。コロナで一旦この線を割れますが、2012年からからのサポート線で見事に止まっています(赤色線)。そして早々と、黄色線の上に戻ったわけです。この強さがわかりますか?普通は良い銘柄であっても、先程の銘柄Cの様にコロナ暴落で2012年からのサポート線を割れ、元気に回復したとしても元のラインに戻る程度です。それでもかなり優秀です。しかしクロスキャットは、2017年に成長の角度を変えており、なんとそのラインまで値を戻して闘っています。このペースでいけば、2021年には上値抵抗線を破るでしょう。銘柄Cだってそんなペースです。

今回四季報を読んでいて、ここはぜひ買いたいな、と思える銘柄はまだいくつかあるのです。銘柄によっては2022年頃かな、2023年頃かな?と思えるものもあります。後は時間の問題なのです。そしてその時間をどれだけ待てるか。個人の力量次第です。

待てる時間の感覚は一人一人違います。クロスキャットが仮に来年騰がるとしても、来年まで待てない人にとってはその銘柄選びは失敗だったことになるわけです。だから正解に辿り着ける銘柄は何もクロスキャットだけではありませんから、私に触発されてこの銘柄を買わなくて全くOKです。あくまでも、銘柄を具体的にどう分析するかを参考にしてください。むしろ他にも自分で探してみてほしいのです。それであなたの銘柄を見る目は養われます。

私は、チャートだけを見て良し悪しを判断するタイプの投資家ではありません。だからチャート論者の意見は私と違うかもしれません。私は業績が良く、かつチャートも強い銘柄に投資したい、そういうスタイルでやっていることを明言しておきます。

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