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6/20【雑感】今後の相場シナリオを予想する

セルインメイのシナリオが崩れ、やや1ヶ月が経過しました。例年であれば5月後半あたりから株価は軟調になり、9月後半に外国人勢の夏休みが明けるまで相場は弱い傾向にあります。しかし今年はコロナがそのリズムを破壊したのでセルインメイは無く、実に数年分の金額を前倒ししたマネー供給により株価は急回復しました。これで二番底のシナリオは消え、株価はステージを一段上げたわけです。

世の中には、株価を上げたい買い方と下げたい売り方が存在します。この時は買い方が売り方を押しやった、というイメージです。それがステージを一つ上げるということです。そうですね、戦争の最前線のイメージはどうでしょう。買い方と売り方はまさに札束で戦争をしているのです。だから前回は買い方が買って前線を押し上げた、という理解です。5月の連休前は日経平均20000円という戦場では買い方が勝ち、前線を押し上げました。今度は22000円という戦場で闘っています。

前線を押し上げたあとは戦場自体が変わりますから、次の動き方や作戦を考えなくてはなりません。再びシナリオは読み直しとなります。これが6月上旬以降から今に至るまでの話です。世間は未だに2番底ネタで騒いでいますが、それはもう終わった戦場での話です。今は戦場が変わったので、2番底というシナリオはもう間違いです。下げるとしても別の理由ですね。

今度の売り方の材料は、中国のプロパガンダと思われる黒人デモや、SQを挟んだ感染第二波です。逆に買い方の材料は少し手薄になってきました。感染第二波ネタに対抗する買い方のネタは、やはりワクチンなのでしょう。こぞって世界中で開発投資が進んでいます。おおよそワクチン開発の目途は見えてきている可能性も噂されています。何せ物凄い資金量が投入されていますから、開発スピードは桁違いです。年内11~12月くらいには形になったものが公になると読む人もいますが、十分有り得ると思います。

私の予想ですが、ワクチンの目途がある程度立っているので、アメリカなんかは少し余裕のある対応を見せているように思います。経済はもう止めない(というか止められない)という方針も闇雲に発言されているわけではありません。ワクチン開発のゴールが見えてきているから少し余裕のある姿勢が取れる、そう解釈しています。

例年であれば、今は夏枯れ相場のつまらない時期に差し掛かる頃です。急ピッチで株価を上げてきましたから、押し上げた前線を押し戻されない程度に調整はするでしょう。恐らく横這い調整だとは思います。いわゆるBOX相場ですね。23000円を天井に、下は21500円くらいをイメージしています。下図の青矢印が私のイメージです。2番底の大義名分を掲げている人や下げを望む人は20000円の攻防を期待するのでしょう。

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調整期間も例年のように9月後半まで、というイメージは当てはまらない気がします。コロナ以降、すべての動き出しが早いため、1ヶ月~1ヶ月半程度前倒しの動きも頭に入れておくべきでしょう。早ければ7月いっぱいくらいで調整が終われば嬉しいですね。それこそ、ワクチンの開発スピードがカギを握るかもしれません。

一旦調整ムードが強まると予想する根拠をもう一つ…。個人投資家が大好きなボロ株祭の様子です。代表格のテラを見てみましょう。

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とても美しいお祭株のチャートです。全体の出来高が明らかに減ってきていますので、ピークは過ぎたのでしょう。価格帯別の出来高を見ても1700~1800で捕まった人は多いでしょうね。一旦自然に反騰したとしても、捕まった人たちの諦め売りが出てきます。だから明確な2番天井をつけた後は、空売りのポイントなわけです。売り禁じゃなければ、ですが。来週から反騰したとして、7月上旬~半ばまでには2番天井をつけるのではないかな?

個人投資家がネガティブな気持ちになると、やはり相場全体が少し冷えます。機関も売り参戦が増えるでしょう。そして7月後半~8月上旬くらいに安値の買い場があり、機関の買い戻し買いに乗じて株価が上昇…今のところはこんなシナリオです。

もちろん、事件が起こればシナリオは修せされます。米中問題や大統領選挙、ワクチンの開発動向に新興国のデフォルト、ドルの信認問題…挙げればキリがありません。まぁ、BOX相場でのんびりしながら考えましょう。

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