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7/1【雑感︰重要度高め】株価を冷やすということ ~無駄な打診買いを減らすために~

昨日に引き続き、今日も弱い相場の様相です。月曜こそまだ元気はあったのですが、昨日から一気に個別株の様子がおかしい一旦ここらで調整を入れておきたい銘柄も多いでしょうから、それも原因だと思います。後ほどクロスキャットを例に説明します。

さて、全体的な視点で見れば、昨日お伝えした売買代金にも見られるように、まだマザーズは頑張っている様子が伺えました。しかしチャートを見ると今日でマザーズも一旦陥落です。午前は頑張ってたんですけどね。

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指数で全体を引っ張るためにソフトバンクGは買われましたが、それでも厳しかったですね。少し買い控えが発生し、マネーの循環が滞っています。それは何故かを分析します。

さて、例のクロスキャットですが、かなりふるい落としにかけられています。

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このチャートと出来高から何を読み取れるかわかりますか?右側に表示された価格帯別出来高の、特に出来高が大きい価格に合わせて、横方向に補助線を3本引いてみました。

補助線はおおよそ1300円、1225円、1190円のラインです。まず、先週高値をつけた後は1300円のラインを意識した攻防があったことがわかるはずです。大きく下ヒゲを出した日も下値で買いが入っている。だから値を戻して1300円ラインで終えています。

しかし次の日はあっさり下落。次の1225円ラインまで撤退です。この時点で、前日に下値を拾った連中はババを引いています。私も買っています。買いを入れた連中を力でねじ伏せているのがチャートからもわかるでしょう。力技が使えるのは資金力のある機関投資家くらいなものでしょう

更に次の日もこのラインで攻防が続きますが、その翌日(今日)にまた次のライン(=今日の終値1886円)まで力技で撤退させられている。この下はもう大きな出来高を伴ったラインがありません。ここまで下げてきたのは、このラインまでに乗っかってきた短期の買い方をふるい落とすためです。安い時期から仕掛けていた機関が高値で利確しつつ、株価を冷やしにきているわけです。冷やして目先筋の買い方に諦めさせないと、更に高値を目指す時に余計な利確売りが出てきて邪魔ですからね。だから私が機関の担当者なら、もう少し下げます。ここから下は先に挙げた3つのラインで捕まった買い方には苦しく、パニックが生まれるゾーンです。そこまで冷やしてから高値を目指す方が良いのでしょう。

これは何もこの銘柄に限ったことではありません。ソフトバンクGだって高値をつけた後、しつこくふるい落としをしていますよね。今の全体的な調整ムードに乗じて、伸び代のある銘柄は小休憩を入れるべきタイミングのようです。他にも有望な銘柄で、同じような冷やし方をしている銘柄はいくつか見つけています。私も本業を抱えているのでずっと値動きを見ているわけではありませんが、一日に数回程度チェックすれば少しは観測できる現象が見つかるものです。見つけた現象を繋ぎ合わせていくと、シナリオも少し想像できるものです。素質に間違いが無い銘柄なら、休憩の後にまた上値を取るでしょう。

だから今、機関は下値で買った玉を利確し、過熱感が冷めるのを待ってから再び買い出す…そのタイミングを伺っているように見えます。当然、全体的な買いムードは必要です。もう一段、株価のステージを上げるようなムードです。しかし三菱UFJ銀行は422円を割れています。これはまだ全体相場が今後のシナリオを絶賛模索中だということを意味しています。つまり判断するには難しい状況なんです。大統領選挙の行方、コロナの第二波などいろんな材料を消化している最中なのでしょう。

今は自信のない人は手出し無用です。無理をするところではありません。今日解説した、株価を一旦冷やす、という概念はかなり重要です。自分の監視している個別銘柄の加熱具合と、仕掛けている機関がどういう動きを演出しているかを考えてみると良いでしょう。自分が機関の立場ならどこまで冷やすか、とかね。そうやって考えていくと無駄な打診買いは減るし、合理的に資金を動かせるようになります。

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