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バルチック海運指数

今回は、ややマイナーな指標であるバルチック海運指数の説明です。これはロンドンのバルチック海運取引所が定めている指数で、不定期船の運賃を指数化したものとなります。名前から連想すると、海運業の動向を推測するのに使えそうな印象を受けますね。しかしそれだけでなく、世界経済の先行指標としても寄与します。商船三井あたりは不定期船の割合が多いので、株価分析の参考になるかもしれません。

バルチック海運指数は1日に1回、世界の商社等から石炭や穀物等を運搬する際の船運賃を基に算出されます。基準日があり、これが1985年1月4日となります。この日の値を1000として基準にし、日々の指数を算出しています。中国の経済発展が著しい時期は海運需要が増えたため、この指数もすごく上昇しました。しかしリーマンショックの時は、700を切る水準にまで急落しています。

経済の好不調は貿易の好不調に「ある程度」は表れますので、バルチック海運指数の上下でこれを測ることが出来ます。若干のタイムラグはありますから、世界経済の動きに2カ月先行するイメージです。ただし、経済動向は当然海運の動向だけでは測れないので「ある程度」参考にすべき指数となります。加えて、物流量の増えやすい年末は指数が高くなりやすい特徴もあります。船の運賃は1ヶ月前に決まりますので、11月中旬頃に高くなる傾向があるのです。

景気判断に利用する指数は様々ありますが、こういった指数もたまに見るクセをつけると良いでしょう!

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