見出し画像

6/1【雑感】相変わらず強いマザーズ、教科書的な判断で売買するのは危険!売り残も見よう!

6月初日、相場は相変わらず判断が難しいようです。繰り返しお伝えしているように、5月はとても勢いよく株価が上昇しており、それが引き続き継続するかどうかが焦点です。

マザーズは特に非常に回転が良く利いているという見方は出来ますが、相場全体としては先週よりも休憩に入った銘柄が多いですね。下手にシコリを残さないよう、ボチボチ調整してほしいところです。

こういった判断に難しい相場を目の当たりにしているため、今日は読んでくれている方々にちょっとした相場を温度を計るやり方をお伝えします。ちょっと難しいかもしれません。

通常であれば、相場の温度を図る際はRSIやチャートを見るわけです。RSIであれば、教科書的には80を越えれば過熱気味、20を下回ると安過ぎる、という判断ですね。

チャートを見るのであれば、移動平均線との乖離率を考えるべきです。例えばボロ株で大人気のテラという銘柄で説明しましょう。

画像1

字が細かくて見えにくいですが、この資料はヤフーから引っ張って来てるだけですので、興味ある方は直接見てみるとよいでしょう。これは5/28の数字のようです。

例えばテラは、1069円でこの日を終えましたが、25日線では544円ですから、この日の1069円というのは約2倍の株価ですね。25日線との乖離率は96%だそうです。相当上方に乖離していますね。

さて、重要なのは、25日の移動平均線より上に株価が来ているということは、25日以内に買った人はみんな利益が乗っているということです。つまり、移動平均線より上に株価が来た場合、利食い売りが出やすくなるわけです。もちろん株価が上がれば上がるほど、利食い売りが出やすくなります。テラのようにお祭状態の銘柄は買いが買いを呼び、上手く回転が利いている時はこのような乖離率が叩きだされるわけです。だからこの銘柄は、いつお祭が終わっても不思議ではないでしょう。

次に、ヘッジとしてよく買われるダブルインバースを見てみましょう。

画像2

簡単に説明すると、これは日経平均株価が上がるほど値下がりする仕組みの商品です。ベア、というやつですね。RSIは相当下がり、チャート的にも下方乖離率が非常に大きくなってきています。先週後半から、このダブルインバースを打診買いすべし、という人もチラホラ出てきています。相場に過熱感がある時は、このようなベアを買っておくとリスクヘッジになります。チャート的にもそろそろベアを買ってもいいんじゃないか、と思える株価位置ですよね。

つまり、テラのような銘柄を見ても、ダブルインバースの価格を見ても、いつ相場の上昇が一服してもおかしくない状況です。

しかし!

これはあくまで一般的な解釈なのでしょう。私はチャート論だけ判断するのは危ないよ、といつもお伝えしているのですが、今回も同様です。チャート論は一つ武器でしかなく、それがいつでも通用するわけではないのです。

では気にかけてほしい要素は何か。それはやはり、空売りの量なのです。ここ数日、裁定空売り残高がもの凄い金額になっているとお伝えしています。

画像3

上が日経の裁定空売り残高、下はソフトBGの空売り残高(日証金)の状況です。わかりますか?何故私がソフトBGがあの決算を出した後も、ソフトBGで果敢にデイトレをしているか…その答えの一つはここにあります。

日経全体としての裁定空売り残高は5/28にかけて一旦少し減りました。…と言ってもまだまだありますけどね。すごい売り残です。しかしソフトBGの空売り残は、未だに膨らみ続けています。積み上がった空売り残高は将来的な買い戻しに繋がりますから、これは上げ材料です。溜まった売り残が買い戻しにより減っていけば株価は上がり、売り残が減っていきます。

しかしソフトBGはどうでしょう、空売り残高はむしろ増えているのに、株価も上がっている。つまり、メチャクチャ空売りを浴びせている機関が存在しているのに、その売り玉は巨大な買い方に吸収されているわけです。買い方は日銀ですね。売っても売っても株価が下がらない…諦めて彼らが買い戻しをする時は、まだまだ株価は跳ね上がる可能性があるわけです。

このように、売り残の数もチェックしておかないと、ミスをする可能性があるわけです。いくらRSIが80を越えていても、移動平均線からの上方乖離率が高くても、売り残から見える受給面は無視出来ないということです。これが今日の一番言いたいことですね。

もちろん、銘柄によって受給状況は異なりますから、気になる銘柄の空売り残高は見ておくと良いでしょう。

それと、テラなど銘柄によっては空売り規制が設定されている場合もあります。空売りが出来ないのに買い残は…ご覧ください。

画像4

私は恐くてこういう銘柄には参加できません笑 信用買い残は、もちろん将来的な売り圧力です。祭が終わり、この量の信用買い残が一気に降ってきたら…捕まると悲惨です。

個人投資家が今回の暴落を機に儲けるのはとても良いことです。ただ、無謀な投機をしているならば、いつか儲けを吐き出すことになります

RSIや乖離率から見ると、目先の過熱感はピークに見えますが、空売り残の量で見ると、まだまだ買い戻しで上がる余地もある…だから判断が難しいわけです。

ぜひ、一つの視点だけではなく、複数の視点を組み合わせて相場を分析するクセをつけてください。

他の記事はこちらから探すと便利です。
https://note.com/n_kabu/n/n94f0f50bf81c

にほんブログ村【株日記】

人気ブログランキング【株式初心者】

株式投資ランキング

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?