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「夏の四国あちこちきっぷ」で巡る四国旅 (3日目 その1): 車窓から四万十川の景色を望む


前回のあらすじ

2日目の午後は愛媛県へ。今治タオル本店でタオルを爆買いし、道後温泉のホテルに宿泊。夕食は愛媛のご当地グルメ・鯛めし狙い。行きたかったお店が貸切営業というハプニングに見舞われましたが、無事に開いているお店に入って鯛めしを食べることができました。

この記事から、最終日の3日目に入ります。

この日の朝もアイツと共に

この日は松山からさらに南下し、また高知県方面に向かいます。ちょうど四国の西半分を反時計回りに一周していきます。

道後温泉から松山駅に戻ってくると、例によって駅にはこのキャラクターが。でもこれは反対方向(香川県方面)のホームで、この列車に乗るわけではありません。

アンパンマン列車。今まで見た車両とはまたデザインが違います。

しばらくすると、これから乗る列車がホームに到着。…って、結局お前かーい!この列車で、宇和島まで約1時間半の旅です。

アンパンマンは高知のみならず、四国全体を支配している模様です。
中もこんなことになっています。可愛い。

なぜか取れなかった観光列車の謎

宇和島では乗り換え時間が短いので、足早に次の列車に乗り込みます。次はこちらの「しまんトロッコ」です。

「しまんトロッコ」。四万十の風を感じられる観光列車です。
前方には、同じ色に塗装された普通の車両がついています。

開放的なトロッコ車両がついている観光列車ですが、残念ながらトロッコの指定席券が取れませんでした。他の日は空いているのに、この日のこの便だけ1週間以上前の時点で満席。前日や当日にもネットで空席照会してみましたが、やはり空いていませんでした。なぜこんな来るだけでも一苦労という場所で、しかもピンポイントで満席になるのか…?(その謎は後で明らかになります)

とはいえ、普通の車両も連結されていて、そちらには乗ることができるので、スケジュールに影響はありません。また、指定席券を持っていても、このトロッコ車両に乗れるのは途中の一部区間(江川崎→土佐大正)だけで、それ以外の区間では全員普通の車両の方に乗ることになります。

出発してしばらくは、車窓には田園風景が広がります。

のどかな田園風景の中をゆったり走行。

しかしトロッコ列車の指定席が満席だというのに、宇和島を出た時点では普通車(1両!)の座席はガラガラです。トロッコに乗る人も途中までは一緒の車両に乗るはずなので、ここで混雑していないのは奇妙です。いったい何が起こっているのか…?

すると途中の駅から、なんと団体客が大量乗車!おそらく地元の自治会かシニアクラブあたりのツアー旅行のようです。彼らが乗り込むと座席はほぼ満席になりました。そして座るなり割と大きな声で世間話を始める人々。ああ、静かにゆったり景色を眺めていたいのに…。急に落ち着かなくなります。

そう、これこそが満席の真相だったのです。途中の江川崎駅からトロッコ車両が開放され、指定席券を持っている人はそちらに移動します。そしてこの団体さんも揃ってトロッコへ。普通の車両には乗客10人ほどだけが残りました。

このとき思いました。「指定席、取れなくて正解だったのでは…?」仮に直前に1席空いたとして、そこを取っていたらトロッコでも落ち着かなくなっていたはず。窓のある普通の車両ではありますが、静かに景色を楽しめるほうがいいです。

車窓から四万十川を望む

列車はすでに高知県に入り、四万十川に沿って進む区間が始まります。川底の方まで透けて見えるような清流です。

清流 四万十川に沿って走っていきます。

四万十川には数々の沈下橋があります。増水すると川の中に沈んでしまうような橋です。

大きな橋の奥に小さく見えるのが「中半家沈下橋」。
四万十川を越える国道とともに。
新谷橋(茅吹手沈下橋)だったと思います。

土佐大正駅に到着し、50分ほどのトロッコ区間はここまで。トロッコに乗っていた団体さんは、こちらの車両に戻ってくることなく、トロッコを降りてそのまま反対方向の列車に乗り込んでいきました。内心ホッとしています。

「土佐大正」の隣が「土佐昭和」。
さすがに「土佐明治」や「土佐平成」はありませんでした。

ということで、この先も席に余裕のある状態で進んでいきます。ちょうどお昼頃に、終点の窪川(くぼかわ)駅に到着しました。

乗ってきた列車。普通車部分は1両。

ここでは次の列車まで1時間待ちになるので、ランチにしましょう。実はこの場所に前々から気になっていたご当地グルメがあるのです。<続く>