見出し画像

甲山ハイキング

2021年5月28日、兵庫県西宮市にある甲山(かぶとやま)へハイキングへ行ってきました。たくさんの発見があったので、歩いたコースに関することや歩きながら考えたことを書き留めておこうと思います。

ハイキングコース
①阪急仁川駅から西に甲山方面へ
②関西学院大学を経由 
③兵庫県立甲山森林公園(展望台)を散策
④神呪寺へ
⑤甲山山頂へ
⑥甲山八十八ヶ所巡礼から阪急甲陽園駅へ(帰宅)

出発
英語勉強に力を入れていた数年前は、TOEICの受験会場として甲山の麓にある関西学院大学へはよく行っていましたが、甲山へのハイキングは子供の頃に家族で行ったきりでした。天気も良かったこともあり一人で気ままに出かけることにしました。

①まず、阪急仁川駅(仁川・甲東園周辺)を西へ甲山方面に歩いてみて気がついたことは、西宮の甲東園という地名はこの地が甲山の東側にあることに由来しているということです。尼崎に住みながら、西宮にある2つの地名、甲東園と甲陽園をいつも混同していたので、これで今後この2つを間違えることはなさそうです。(ちなみに甲陽園は甲山の南側にあり陽がよくあたるから甲陽園とうことです。ちなみにちなみに甲南大学は六甲の南という意味。)やはり、実際に現地を歩くことで発見することはたくさんあるんだなと感じました。

②甲山の東にある関西学院大学(関学)へ立ち寄りました。関学へは何回も来たことがありますが、キャンパスの美しさには毎回感動させられます。また、正門から見て、関学のシンボルでもある時計台の真後ろが甲山の山頂になっています。

画像1

③関学の裏にある兵庫県立甲山森林公園を散策しました。森林公園には、木々の名札がついており、植物を勉強中の身にとっては大変ありがたい環境です。梅雨時期の現在はネジキ(写真)、ウツギ、センダンの木がシーズンで、きれいに花が咲いていました。
森林公園一番のおすすめポイントは展望台です。この展望台は甲山から東方面の大阪平野を一望できる絶景ポイントです。少し雲がかかっていましたが、北に五月山、南に大阪湾、東には遥か生駒山まで見ることができました。私の生まれ育った尼崎や訪れたことのある様々な場所(武庫川沿いの母校の校舎、大阪駅周辺ビル街、甲子園、京セラドーム、あべのハルカスなど)を一望し、郷愁の念を感じました。機会があれば今度は夜景も見に来たいと思います。

画像3

ネジキの花

画像2

森林公園展望台からの大阪平野の眺め。写真中央を横に走る緑が武庫川河川敷。奥に薄っすら見えるのが生駒山。その手前に見えるビル群が大阪中心部。

④甲山の麓にある神呪寺(かんのうじ)通称、甲山大師へ行きました。近くにいた地元の方が寺の由来を丁寧に説明してくれました。↓
神呪寺は平安時代に淳和天皇の第四妃の如意尼が弘法大師(空海)を招いて開かれたそうです。(淳和天皇は歴代天皇の中で、唯一散骨された天皇だそう。)また、神呪寺は神を呪うと書き少し怖いイメージですが、実際には仏教では“じんしゅ”と読み、「呪」には祈りや言葉といった意味があるそうです。写真のとおり、寺の背景には甲山がそびえ立ち、その信仰の中心に甲山があることが想像できました。

画像4

画像5

⑤神呪寺の裏手から伸びている階段から甲山山頂へ登りました。山が甲(カブト)のような形であることからそう呼ばれるようになった甲山は標高309mで、家族連れでも楽しく登れる山です。山頂は周りに木があり景色を見渡すことはできませんが、大きな広場がありピクニックにはちょうどよい場所です。また山頂からは弥生時代?に使用されていた祭祀用の銅戈(どうか)が発見されており、古来から甲山が地元の人々から大切にされてきたことが伺えました。

画像6

⑥下山後、地元の人から甲山に八十八ヶ所巡礼があると伺い参拝してきました。神呪寺境内には八十八ヶ所の巡礼地があり、それぞれに石仏と四国八十八か所の各地から集められた砂が埋められているそうです。私もいくつかのお地蔵様に参拝し、心を清めさせいただきました。近くには風情のある茶屋で地元の人が話をしており、冷えた麦茶と土地の話を頂戴しました。最後は甲山から南へ甲陽園の高級住宅街を歩き、阪急甲陽園駅にて帰路につきました。

画像7

画像8

西宮のシンボルである甲山周辺を散策することで、甲山が古くからこの地に根ざし、地元の人から愛され、信仰されてきたことを実感を持って知ることができました。
また、お地蔵さんに参拝したおかげか、就活中だった企業の最終面接合格の連絡をその日にいただきました。有り難い事です。

動植物観察の記録
鳥:メジロ、ヤマガラ、ヒヨドリ、ツバメ、スズメ、ハシブトガラス、ウグイス(さえずり)

昆虫:マイマイガ(幼虫)、テングチョウ、クロウリハムシ、モンシロチョウ

花:ネジキ、ウツギ、センダン、ブタナ、オオキンケイギク、ヒメジョオン

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?