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「飲みニケーション」における上司のスタイルと対処法

前回の記事では、ONの時間(ビジネスタイム)におけるコツを紹介しましたが、今回はOFFの時間(会社での飲み会など)におけるコツについてお話しします。
飲み会での上司(その場における最上位の役職の人)を4パターンに分類し、それぞれのタイプの傾向と対処法を考察します。

最近すっかり飲みに行く機会が減ってしまった、という方も多いと思いますが、この対処法は会社以外での飲みの場でも有効ですので、次回の飲み会があったときのためにぜひ参考にしてください。

タイプ① 武勇伝タイプ

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「俺は昔こうでさ〜」
「お前の仕事のやり方は〜」
など、(もう何度も聞いた)昔の成功体験の自慢話や、部下への仕事のダメ出しを飲みの場でもしてくる上司はいませんか?

その人は、基本的に自分が上の立場にいて、飲み会の場の話題も自分で支配したいタイプで、タイプ①の武勇伝タイプに該当します。

このような武勇伝タイプの上司への対処方法ですが、上司が○○されているかどうかで対応が変わります。

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<対処法>
武勇伝タイプの上司の対処法は、その上司が普段から部下に信頼されているかどうかで対処方法が変わります。

普段、職場で信頼されている(組織を掌握できている)上司が飲み会で武勇伝タイプだった場合は、「良いことを教えてもらった!」と捉え、素直に話を聞きましょう。学びを得ていると思えば、その場は有意義に過ごせます。

逆に、職場で信頼されていない上司が、飲み会で武勇伝タイプになった場合、部下は「また始まったよ...」となってしまいます。
その場合は、上司に好かれる相づち「さしすせそ」を活用し、その場を乗り越えましょう。

:「さすがですね」
:「知らなかったです」
:「すごいですね」
:「センスがありますね」
:「そうなんですね」


タイプ② 評論家タイプ

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飲み会では、話題の中心にはならないものの、部下達が和やかに話していたら、「それは違うな」と突然差し込んでくる人っていますよね。会話に入っていなくても、部下の話を静かに聞いてコメントする機会を待っています。

上から目線で話をしてくるけれど、飲み会での話題の主導権は握らない。このようなタイプが評論家タイプです。

評論家タイプの上司への対処も、上司の人徳によって部下は対応を変えましょう。

<対処法>
職場での信頼関係がある上司が飲み会で評論家タイプだった場合は、「鋭いツッコミだな!」と考えて話を聞いていればOKです。信頼している上司なら、コメントも的を得ているのではないでしょうか。

一方、職場での信頼関係が構築されていない上司が、評論家タイプと化した場合は、あえてツッコミを入れやすい話題にするのが得策です。
上司が入り込みやすい話題を用意してあげて、そこにツッコミを入れさせ、「なるほどです!」と納得しその場を落ち着かせるのです。

注意すべきは、評論家タイプの上司に鋭いツッコミを返すこと。
コメンテーターにコメント返しをすると炎上するので、コメントは控えましょう。


タイプ③ 空気タイプ

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飲み会には参加するんだけれど、特に会話に入ることもなく、隅で佇んで一人で飲んでいる上司はいませんか。

上からマウントすることもなく、話題の主導権も取らない上司、それが「空気タイプ」です。研究者など、スペシャルスキルのある人に多い傾向があります。何らかのプロフェッショナルであり、周りに動じることなくマイペースな性格である傾向があります。

空気タイプの上司への対処も、上司との信頼関係によって対応を変えます。

<対処法>
普段から信頼関係がある上司が飲み会で空気タイプだった場合は、時々話題を振ってあげましょう。それが優しさというものです。

逆に信頼関係が特にない場合は、空気のまま佇んでおいてもらえば良いです。一人にしてあげましょう。


タイプ④ お笑いタイプ

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最後は、上司がジョークを言っておどけたりしながら(下マウントを取りながら)、飲み会での話題の中心にいる「お笑いタイプ」です。

このタイプの上司は、下から入ってくるため、部下にとっては話しやすく、親しみやすい存在となります。

お笑いタイプの上司への対処方法は、たった一つです。

<対処法>
職場での信頼関係があろうとなかろうと、一緒に話題に乗っかって笑っておけばOKです。
上司が下から入ろうとしていることを温かく見守ってあげましょう。常に笑顔でのリアクションを心がけると上司は喜びます。


部下から好かれる上司とは

このように飲み会における4つのタイプの上司を見てきましたが、ポイントとなるのは、

ON(職場)での信頼関係の有無
OFF(飲み会)での場への入り方

という2点です。

まず言えることは、普段職場において信頼される(尊敬される)上司たること。飲み会の場でだけ取り繕っても信頼関係は構築されません。
例えば、④お笑いタイプの場合、部下から無難に好かれますが、普段仕事で結果が出ていなければ、部下から下に見られてしまう可能性があります。

③空気タイプの上司は、コミュニケーション能力に長けているわけではないので、職場において信頼関係を築くのが難しいです。よほど仕事でのプロフェッショナル度が高くなければ職場での立ち位置を保つのは厳しいタイプです。

次に、飲み会での場への入り方です。上からマウントを取る手法は、職場での信頼関係があれば部下は話を聞きますが、少し時代錯誤な方法と言えます。ONでもOFFでもずっと上からマウントされると部下は疲れてしまいますし、今の時代には適していません。

職場で上から指示・命令している上司が、飲み会で下から会話に入ってきてくれたら、部下は、どのように感じるでしょうか。
きっとそのギャップから「いい上司だ!」と感じるでしょう。


なかなか飲み会ができないご時世ではありますが、次に会社で飲み会をする機会があれば、飲みニケーションで社内の人間関係をさらに円滑にするために、ぜひ試してみてください。


最後までお読みいただきありがとうございました。

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