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新1年生の心の不安定は、時間が解決してくれる

息子が新一年生になって、1カ月ちょっと経った。
子供は二人目なので、少し見通しがあった。

今5年生になった姉が新1年生だったころ、夏休み前くらいまでずっとつらかった思い出がある。何かというとつっかかってくる上に、本当に身体で私に向かってくるのだ。大人と子供とはいえ、取っ組み合いのケンカのようになる。布団を敷いて「相撲だ~」と茶化してみるものの、子供の闘志は本物。私は怪我をさせないように、注意を払いながらその闘いに臨むわけだが、間違って子供がゴロンと転がってしまうこともあった。娘も泣いているが、私も泣いている。そんな闘いが起きてしまった時には、私の心も大荒れ。近所のモスバーガーへ行って悲しい思いでコーヒーを飲んだこともあった。

そんな目に見える形で荒れていた新1年生の娘だったが、夏休みに入るころには落ち着き、2学期くらいには闘うことはなくなっていたように思う。今思えば、保育園とあまりに違う環境の学校でストレスがいっぱいたまっていて、まだ言葉に出すこともできず親に向かって発散させていたのだろう。当時も、これはずっと続くことはない。いつか終わるものだと思っていたが、やっぱり、時間が解決してくれた。

そんな経験があったので、新1年生の特に1学期は息子にも何かあるだろうと、心の準備のようなものはあった。でも、事前にできる対策があるわけでもないし、自然に任せるしかない。

案の定、息子も心の不安定が目に見えるようになってきた。学校生活自体はは、「慣れた」と本人も言っているし「授業楽しい」と言っている。でも、平日の夜間や休日に、何でもないことで切れやすくなっている。

「僕のことなんか、みんな嫌いなんでしょ」とすねる。
そして「死ぬ」と言って自分で首を絞めるふりをする。
「家出する」と言って、靴を履こうとする。

最初はびっくりして全力で止めたりしたのだが、全力で止めると、かえってエスカレートして全然終わらない負のループに入り込み本当に困っていた。

上の娘のことを思い出し、これは環境に慣れていない、日中に溜まってしまったストレスを発散しているのだなと思うことにした。
でも、本当に家出されても困るし、首を絞められても困る。
ちゃんと愛を伝えて、遠くから見守り、あまり構いすぎなければ、「やっぱりやめた」と言って、玄関からリビングに戻ってくることも分かってきた。

4月最初のころは、そのような修羅場が頻繁にあって辟易したが、5月に入って少しは減ってきたようだ。

たぶんこれも一過性のもの。少し様子をみていけば、落ち着いてくるはずと思っている。

新1年生の時、あんなに闘っていた小学5年生の娘。今は下校時には友達と長くおしゃべりしながらゆっくり帰ってくる。すっかり学校にも友達にも慣れて、心は安定しているようだ。でも、3年生くらいまでは実は色々あった。平坦ではなかったこれまでの道のり。息子も同じように、まだまま平坦ではない日々が続くのだろう。

新1年生の心の不安定は、しかたないとあきらめる。
今は、そう思って過ぎるのを待つのみ。

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