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【#2】自己紹介_高校から大学へ

前回の自己紹介の続きです。

もともと実家から近い公立の高校に進学予定だった私が、私立の高校に入学した目的は2つあった。

それは、自分のアイデンティティになりつつあった長距離走に打ち込むことと、大学進学に向けてよりよい環境を求めることだった。その2つを満たすのが、今の母校だ。うちに経済的余裕なんてないし、大学行くなら国公立しかないということは中学生の私でもわかってた。

だから、駅伝部で合宿に行っても課題は必ずやってたし、授業中寝ることもしなかった。何より、部活やってないクラスメイトに負けるのが嫌だった。負けず嫌いが幸いしたのか、変なプライドが幸いしたのか、当時はそれがうまく作用していた。

朝、親の都合で7時前には学校に着いて、そこから課題に取りかかる。夜は部活で遅いので、朝勉強するのが日課だった。日中は授業を受けて、放課後になると一目散に部活へ向かう。ストイックな性格が功をそうし、長距離走でのタイムは入学してすぐに速くなった。そして、20時くらいに部活が終わり21時前に帰りつく。毎日、それの繰り返し。

実家と学校は車で30分のところにあり、本来ならスクールバスを利用するはずなのだが、部活をする関係で母親に送り迎えをしてもらっていた。朝と夜、片道30分の道のりを往復してくれた母親には頭が上がらない。

そのような状況もあってか、何がなんでもやらなきゃならないという気持ちがはたらいて、長距離走の大会でも上位の結果を出せるようになった。同じ学年だけで見れば、県で良い位置にいた。3年生になると、関東の大学からもいくらか勧誘があったようだ(後から聞いたが)。もちろん、3年間ずっと調子が良かったということはなく、思うようにタイムが伸びなかった時期もあった。でも、総じて順調な部活動生活だったと思う。

学業も、それなりには成績を維持していたので、後は進路を決めるだけだった。
しかし、自分のなりたい将来像が描けない。これまで、何かしようと自分から動いたことはほとんどない。部活だって、やりたいと思ったのは自分自身だったが、練習内容を自分で立ててたわけでもない。結局は受け身受け身の人生で、自分の意志で決断しないといけないという自覚がまるでなかった。
自分の人生なのに、誰かが出てきて道を指し示してくれるのだろうと心のどこかで思っていたのだろう。

どんな職業に就きたいのかイメージがまったく湧かず、結局、昔からなりなさいなりなさいと言われていた教師を目指すべく進学を決めた。教科は、どちらかといえば得意だった理科にした。教育学部も考えたが理科の教師になるなら、研究は本格的にしていた方が有利だと思い、途中で理学部に変えた。

大学は近くの国公立に推薦入試で合格した。そのおかげで、卒業間近まで長距離走の大会にも出ることができた。

高校で一体何を学んだのか?それを問われれば、ストイックに努力し続けることと、チームで動くということ。それが良いか悪いかは分からないが、部活一色だった高校生活もあっという間に過ぎた。
大学でこんなことをしたい!という思いもなく(少なくとも長距離走はしたいとは思っていた)卒業したのは、今でも少し後悔している。

つづく。

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