【猫飼い】配偶者と子どもと猫と⑪チョイチョイ
朝4時。
暖かい布団の中で目が覚めるも、冷えてきた空気のためなかなかそこを旅立つ勇気が出ません。
がしかし、そろそろ朝の準備をしなければと踏ん切りをつけようとしたとき、彼女はやってきました。
温かなふわふわの羽毛布団をゆっくりと歩き、まずはあおむけに横たわる私の腹の上に。
足の方を向いて香箱を組み、こちらを一瞥してなでろのサイン。
しばらくなでてあげると満足したのか、足元へ去っていきました。
と思ったら、布団をぐるっと回り頭にチョイチョイと軽い猫ジャブ。
彼女が優しいのはわかっていますが、爪を全く切らせないのはもっとわかっています。そして彼女は肉球の隙間からはみ出るその爪が私の頭にダメージを与えていることはわかっていません。
布団をかぶって無視することもできましたが、もう起きる時間。
しょうがないので一緒にキッチンへ移動。
ご飯を入れている器を見るとまだカリカリは残っていましたが、クリスピーキッスを食べさせ自室で飲むコーヒーの準備をしました。
律義な彼女は私が階段を上り始めると後をついてきてくれました。
白く柔らかな毛をふくらませ、仕事を始めた私の後ろで寝息を立て始めました。オイッ!
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