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私の師匠の見つけ方

若手時代
手術室で新卒からの5年間を過ごしたんですが
最初は誰ができるとか、できないとか全然わからなくて
全員が千手観音みたいに見えたし
全員が超絶プロフェッショナルに見えた

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でもじっくり先輩たちを観察すると
だんだんそれぞれの個性とか
得意・不得意が徐々に見え始める

そこで私は
勝手に先輩たちのプロファイルをし始めた

【器械出し編でいうと】
◆外科のラパロ(腹腔鏡)のコード整理をさせたらナンバー1
◆血管テープの渡し方ナンバー1
◆針糸のさばき方や渡し方ナンバー1
◆器械を返してもらう時の受け取り方ナンバー1
◆器械台の美しさナンバー1
◆術中のイレギュラー対応ナンバー1
◆医師とのコミュニケーション能力ナンバー1

もっと細かったかもしれない
もちろん、人によっては2冠・3冠の先輩もいる

例えばイレギュラー対応と医師とのコミュニケーションと外科のラパロは全部同じ先輩だった

【外回り編では・・・】
◆患者さんへの声かけの優しさと寄り添い力ナンバー1
◆麻酔の知識ナンバー1
◆記録の速さナンバー1
◆部屋の美しさナンバー1
◆先読み能力とコントロールスキルナンバー1
◆小児の扱いナンバー1
◆局麻看護ナンバー1

外回りは多分この3倍は項目を作って
各分野ナンバー1を勝手に決めた

若手の私が勝手にその時思ったナンバー1なので
15年働いた私が改めて見たら全然間違ってるかもしれないけど
でもその時思う、
絶対この人はここがスゴイ!と信じられるところを見つけて
その項目に絞ってその人のコピーをした
すごくない所は、全部スルーする

例えばめっちゃ恐い先輩で
普段雑談とかは絶対にしない鬼の様な先輩でも
ラパロの器械出し急変対応先読み能力はえげつないから
ここに関してのみ、全部真似する

その人の視線や思考の過程まで全部解明して
わからないことはガンガン訊く

でもその人は子供の対応は雑だったり
患者さんへの声掛けはそっけなかったりするので
そこに関しては、その項目ナンバー1の人に師事する

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要は、組み合わせる

とにかく
細かく細かく業務の項目を分けて
その分野選手権でナンバー1を取った人を師匠と決めて
決めたらとにかく真似をする

何十項目に振り分けられた各項目でトップレベルの仕事を完コピできれば
私はその全ての項目で一流の仕事ができて
それを毎日繰り返して何年か経ったら
ここに居る誰よりも
バランスの取れた優れた人材になっていると確信していた

10年以上経って
自分が新卒や若手を教える時
このやり方は絶対に誰にでも使えると思っていたので
新人2人を並べてじっくり話をした

「プリセプターの先輩は一応ひとりひとりに付けてるけど、その先輩も得意なことと不得意なことがあって、めちゃくちゃできることと、普通にできることと、意外と苦手な部分がある。
同じ様に他の先輩も、それぞれ個性があって、自分のフィルターでいいから、ここがスゲー!!!!って素直に思える部分を真似すればいいよ。
スゲー!!って思わないところは真似しなくていいよ。」
←どんな管理職

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自分のフィルターを通す

という所が非情に重要で
自分が素直に真似したいと思い
師匠として教えを乞いたいと思えたらその吸収力は凄まじい。

けどそうでもないことは
いくら何を言われても入っていかない

そして自分のフィルターを通すから、自分のオリジナルになっていく

先輩は完璧じゃないから
人間だから
その先輩が得意としている部分だけごっそり頂く

全部を鵜呑みにしなくていいよ、というお話でした

ただ・・・

絶対的に、これだけは「できる人の特徴」という共通項は存在するので
そこらへんを動画にしてみました。

一聴一見を。


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