公爵日記#7「何で書く、ではなく。何を書くかではないのか」
弘法筆を選ばず。
その言葉が最近の自分に思っ突き刺さって辛い。
最近文具にハマり、ペンを買っては「なんか違う」とある程度使って次、みたいな事を繰り返していました。
買うものもだんだん高級化していって、しまいには
「筆とは、宇宙とは。生とは、死とは……」
と壮大な思考に陥る始末。
自分の求めるペンが一向に見つからない。
「これだ!」と真にしっくり来るものが見つからない。
何が問題なのかとハゲ上がるくらい悩みました。
一人で答えが出ないなら、ここは人の意見を聞いてみるか。
そんなワケで漫画家の妻に相談したころ、
「何で書くかではなくて、何を書けるかじゃないの?」
と言われ、急に恥ずかしくなってしまいました。
そうだね。
我々プロなんだから。
モノに執着して何になるって話だよね。
私は作家で、提供するのは物語。
自分の買ったペンでオナニーしてどうすんだってコトですね。
執着が過ぎると「このツボを買えば幸運になる」って言われて飛びつくのと何も変わらんのです。
もし仮に「このペンを使えば手に馴染みまくるし大作もスラスラ書ける」なんて口上でセールスされたら自分はどうするだろうか。
「物語を書くのはそんなに甘かねえ」と言って顔面をしたたかに殴る。
誰だってそーする。
俺だってそーする。
そう考えたら、私ってば随分高い現実逃避していたんだなーって思いました。
よくよく考えればラノベ1シリーズのプロットや設定の大部分を200円のジュースアップで書いたんだから、今更何ペンに拘って何になるかって話。
これ以上筆にあーだこーだ考えるのは止めにして、とりあえず書けるもので書いていこうかなーなんて思いました。
ま、それはそれとして。
文具は文具で好きなので、今後は真に使えるものや話題のもの、学生さんも手にできるコスパの良いやつとかを集めてみたいところ。
レビュー自体は続けますので、お楽しみに。
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