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やはりビートルズは凄かった(ソロ作品から分かること)

メンバー全員が全米1位を持つ

今回もビートルズ関連ネタですが。最近各メンバーのソロ作もいろいろ聴いていて思ったことを。何がやっぱり凄かったって記事タイトル通りで、メンバーがソロでも全員全米1位を記録しているんですよね。こんなバンド見たことない。まずデータから。

John Lennon
シングル:1974 Whatever Gets You Thru the Night / 1980 (Just Like) Starting Over
アルバム:1971 Imagine / 1974 Walls and Bridges / 1980 Double Fantasy

Paul McCartney
シングル:1971 Uncle Albert/Admiral Halsey / 1973 My Love / 1974 Band on the Run / 1975 Listen to What the Man Said / 1976 Silly Love Songs / 1978 With a Little Luck / 1980 Coming Up (Live) / 1982 Ebony and Ivory / 1983 Say Say Say
アルバム:1970 McCartney / 1973 Red Rose Speedway / 1973 Band on the Run / 1975 Venus and Mars / 1976 Wings at the Speed of Sound / 1976 Wings Over America / 1982 Tug of War / 2018 Egypt Station

George Harrison
シングル:1970 My Sweet Lord / Isn't It Pity / 1973 Give Me Love / 1987 Got My Mind Set on You
アルバム:1970 All Things Must Pass 

Ringo Starr
シングル:1973 Photograph / 1973 You're Sixteen

ポールの活動期間から見ても一番多いのは当然(でもないんだけどね)としても、やはりポールは凄い。
また実は1973年までのリンゴの実績はポール並みで、1位のアルバムこそないものの、惜しいことに73年のRingoは2位止まり。さらに細かく見てみると、リンゴのトップ10シングルは8曲もあり、これはジョージの4曲、ジョンの7曲を上回ることになります。そしていまだにポール同様アルバムを出し続けているのが凄い(リテールがあること自体そもそも凄い)。
そもそもですが、生涯で2曲もの全米1位のシングルを持つアーティストこと自体が稀有なわけで、そんなメンバーが全員揃っていたバンドというのはやはり偉大としか言いようがない。

ちなみに調べてみた

バンドメンバー全員が全米1位が本当に他にいないのか、心当たりがあるところをいくつか調べてみました。

イーグルス:メンバーチェンジがあるため、単純比較はできませんが、グレン・フライとドン・ヘンリーのヒットメイカーのイメージがあるんで調べてみると、グレン・フライは84年のThe Heat is on、85年のYou Belong to Cityが共に2位、ドン・ヘンリーは82年のDirty Laundryが最高で3位、有名なThe Boys of Summerは5位とそもそも1位を取っていなかったんですね。
クロスビー・スティルス・ナッシュ&ヤング
スーパーグループとも言えるCSN&Y。彼らは逆にCSN&Y以外で全米1位があるかを調べてみました。すると、デヴィッド・クロスビーはバーズ出身ですが、最高位は65年のディラン・カバー、Mr. Tambourine Manが6位。スティーヴン・スティルスはマナサス時代はなし、代表曲である70年のLove the One You withが14位。ホリーズ出身のグラハム・ナッシュは66年のBus Stopが5位。ニール・ヤングは71年のHeart of Goldが10位。意外にもニール・ヤングはこれが唯一のトップ10ヒットで、アルバム1位も意外にもHarvestだけなんですね。もっとも彼らの場合、あちこちの曲に参加しているのでそれらのうち何かが1位になっている可能性はありますが。

他はもう思いつかない…。ツェッペリンはプラント以外は基本裏方だし、ストーンズもミックとキース以外は目立ったヒットはないですし、やはりバンドの場合はヴォーカリストがフロントマンで目立つので、彼ら以外でヒットを飛ばすのはそもそも難しいでしょうね。だからこそビートルズがやはり異様だというべきか。

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