見出し画像

80年代シングル裏名曲

例えば、a-haなら「テイク・オン・ミー」、デュラン・デュランなら「リフレックス」、というふうに代表曲がポーンと出るわけですが、今回はいわゆる代表曲ではないけれど、これはいい!と思えるようなシングル曲をご紹介します。

Mr.Mister "Is It Love"


1985年、Mr.ミスターが「ブロークン・ウィングス」「キリエ」といきなり連続で全米1位を取ったのは驚きでしたが、とにかく曲が良い、アレンジが良い、ヴォーカルが良いの3拍子。チャートマニアには前年「ハンターズ・オブ・ザ・ナイト」(米57位)の小ヒットをチェックしていたかも。またAORファンにとってはヴォーカルのリチャード・ペイジはペイジズを結成していたことが知られていたでしょうが、私のようにほとんどの人は当時彼らはノーチェックだったかと。アルバム「ウェルカム・トゥ・ザ・リアル・ワールド」は捨て曲なしなのでぜひ再評価を。今回紹介するのは「キリエ」に続くサード・シングルでポップ・ロックの名曲(米8位・英87位)。

David Bowie "Loving The Alien"

「レッツ・ダンス」の大ヒットの後に登場したアルバム「トゥナイト」は当時のボウイのモチベーションが落ちていたのか今一つの内容に。最初のシングル「ブルー・ジーン」こそ英6位・米8位とヒットしたものの、次のティナ・ターナーとの共演シングルでイギー・ポップ作の「トゥナイト」は惨敗。続くシングルがこの「ラヴィング・ジ・エイリアン」(英19位)。これはボウイ本人も自信作だったようで後々までライヴでも演奏され、ファンの間でも80年代の傑作として認知されています。同時期にパット・メセニーと組んだ「ジス・イズ・ノット・アメリカ」も名曲。

Swing Out Sister "Waiting Game"

大ヒットした1stアルバムに続く「カレイドスコープ・ワールド」からのシングルで、アメリカ・カナダでのみシングルカットされた模様(米86位)。彼ららしいソフィスティケイトされたポップナンバー。このアルバムからは「ホエア・イン・ザ・ワールド」(英47位)というこれまた隠れ名曲がありますのでこちらもぜひ。

Animotion "Let Him Go"

1984年にシングル「オブセッション」(英5位・米6位)が大ヒット。漂う一発屋感を吹っ飛ばし、89年にも「ルーム・トゥ・ムーヴ」を米9位に送り込みました。知らなかったんですがこの時期は映画「ザナドゥ」「フラッシュダンス」に出演し、リチャード・マークスの奥様であるシンシア・ローズだったんですね。
この「レット・ヒム・ゴー」は「オブセッション」に続くシングルで米39位・英78位を記録。ヴォーカルは前任者であるアストリッド・プレイン。

Don Henley "New York Minute"

89年のアルバム「エンド・オブ・イノセンス」からの5枚目のシングル(米48位・英97位)。再結成イーグルスでも演奏されたソロ曲ですが、このしっとりとしたナンバーは盟友ダニー・コーチマーとの共作で、TOTOのデヴィッド・ペイチ、ジェフ・ポーカロ、バッキング・コーラスにアカペラグループのテイク6が参加。

ということで今回は5曲。また続編をそのうち書きます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?