見出し画像

粘土と刺繍

 水が冷たくなってくると手指が荒れやすくなり、粘土から手が遠ざかる。

 代わりに、なのか、布系の創作衝動が増す。ひところはちまちまとパッチワークをするのが楽しくて仕方がなかったが、最近は刺繍が楽しい。

 粘土にしろ刺繍にしろ、手先を動かすことには変わりない。樹脂粘土で薔薇パーツをひたすら作り続けたり、壮大な図柄を刺繍したりして、ちょっと手首が痛くなることもある。

 たぶん、作業への没頭感を私は求めているのだろう。そのことが、過度の現実逃避にならぬよう、私は私自身と対話する必要がある。そうも思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?