摂食障がいの克服58【自尊心と不平等】
私が初めて、ひとり暮らしをしたのは、18歳で、大学入学と同時の出来事でした。今思えばありがたいけれど、仕送りの範囲で暮らすには、毎日、安い食材で、自炊が基本です。自炊が基本といっても、スープとか、簡単なもので暮らしていました。
大学1回生のころは、楽しかった。周りも一人暮らしの子が多かったので、行き来したり、みんな親元離れての生活スタートだったから、親密だったし、また、クラス全員仲が良かったので、平和でした。
私は、小さいころから、早く、とにかく時が経ってほしい・・・など(特にいじめられたころですね)じっと耐えていて、18になったら家を出るという目標があり、高校3年の11月には2校に絞って受けて、12月には一人暮らしの家を、決めていました。
もしも今であれば、もう少し勉強したかったし、もう少し、違う人生を歩んだと思います。それより、もうだいぶ前の中学とか、そのあたりから違う道を歩みます。(やはり当時からこう、心の悩みを話せる存在がいなかったかな、とそう思います)
何も、人の評価にびくびくする必要もなかったし、苦しんでばかりいる人生じゃなくてよかったと思うんです。なんだか『自分なんか』って心が強い人生で、それも昨日書いていた、自己肯定感の問題なんだと思います。
今朝調べていたら、『自尊心』ということばで説明されていました。
『自尊心』・・・自分が存在してもいいという、そういう心に一旦躓くと、『自分なんていなければよかった』『自分なんて、生きていく価値もない』という考え方にシフトするそうです。
例えば虐待。虐待を受けてしまうと、シフトするどころか、『そうされるに値する』そう思ってしまう。・・・
小学生のころ、わりと国語の授業などで、暗記したフレーズを発表するのも平気だった。でも、中学・高校のいじめの後、声が震えるようになり、大学のプレゼンでは、全滅。人前に立つと、声が震えるんです。どうしようもなかった。知識や努力ではどうしようもない。
昔、『金田一少年の事件簿』で、犯人が、幼少期のトラウマで、どうしてもネクタイが締められず、ただ、それだけで就職できなかった(優秀なのに)という回があって、詳細は覚えていないけれど、すっごく悲しかったです。どれだけ勉強しても、ネクタイができないから、普通の仕事ができない。
私の声が震えなくなったのは、出産してからです。
それまでも、わりと世界と関わる仕事をしていましたが、表舞台にたつのは無理で、いっつも膝に何か抱えて、タオル握りしめて、歯を食いしばって(のちに歯科医に、『もしかして、歯を食いしばってない?』と本当に聞かれた)、でも仕事をしてきたんですよね。仕事は好きだったので・・・。
出産すると、声が震えるということがなくなって、わりと色々と話せるようになったんです。
もちろん、それでめでたし、めでたし。ではなく、その後も色々ありました。
体重の増減とともに、本当に色々ありました。
でも、それでも摂食障がいに(拒食症:2015年~2年間、過食症:その後)向き合ってきて、実は、本質的な悩みとか苦しみに、向き合うことの代わりに、摂食障がいに依存していた、とそう思うんです。
本質的な悩み、それはそれは向き合うともう、しんどすぎて、何もかもから逃げたくなりますが、でも、やっぱり、まだ遅くないって思います。
それに、苦しみを与えた人たちも、今幸せに人生歩んでいるからね・・・。世の中は、『不平等』ですよね。
でも、まだ、この先の人生があるから、そこにひとつでもふたつでも、楽しければそれでいいし、まして、若い方なら、これから自由が待ってるって思います。過去は過去で苦しかったけど、未来は違う、かもしれない。
自分で、お金を稼いで遣うということは、自由だって思います。
私も最初働いたとき、たくさん洋服を買ったりして・・・(貯めておけばよかった・・・)親に全面的にお世話になっているとき(悪くいえば、支配下にいるとき)、そのお金を遣うってことは、どこか、罪悪感があるはずなんです。健全に育っていればまた違うけれど、自己肯定感がないと、『私なんかが・・・』とか、『価値もないのに、支払わせた』とか、何か歪んだ思考がうまれて、それが、また自分の自己評価を下げると思うんです。
だから、私は今無職だけれど、(無職ですが、今までの生活防衛資金で一応自活しています)また働いて、そして、『生きててよかった』をひとつでもふたつでも見つけたいって思っています。
今はやり過ごすしかない環境でも、少しずつでも、離れられたらいいなって思うんです、自分が、自分でいるってことに、マイナスの視線を向けてくる相手がもしいれば、社会の価値観とかからはさておき、逃げていいって思います。とりあえずは、死ぬまで生きるしかないし、できれば、生きるってことに『生きててよかった』を見つけられたらいいな!って思っています。
昨日も引きこもったのですが、下味つけていた鶏ももをから揚げして、お豆腐と、冷凍キャベツは、作り置きしていたたれで焼いたり炒めたり、ちょっと唐辛子たしたり・・この後いつものペペロンチーノ作りました。