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一生交わらない道を歩き続ける覚悟






わたしは、応援しているアイドルと自分との境界線を明確にしているタイプのヲタクだと思う

アイドルをエンタメの対象としてのみ見て、ステージの上で見せてくれるものをただ楽しむっていうライトな線引きではなく

自分と好きな人は生きる世界が違うから、どんなに好きでも人生が交わることはないんだ、と絶望しきった結果、その立場の違いを尊重して共生しようとある種諦めのような覚悟を持ったヘビーな線引きです(長い×怖い×重い)

正直、ライトに楽しくヲタクできる方が生活に影響ないから疲れないし、その境界線の引き方が一番の理想ではあるんだけど
(実際そのテンションで好きでいられるグループや人がいるから分かる)

でもわたしの線引きの仕方も
「私は彼らとは違う」「違うから分からない」
「分からないことを勝手に決めつけない」っていうスタンスで、希望や期待を持たないから、
推しがどんなビジュだろうとどんなパフォーマンスをしようとまんま受け入れられる
モヤモヤすることがなくてある意味楽です

そうはいってもわたしはただのヲタクで、
会いたくて拗らせるし
熱愛とかでたらさすがに泣くだろうし
不祥事なんか起こしたら普通にキレるだろうし
推しの一挙手一投足に感情動かされまくる

だけど必ず行き着くのは、
どう考えても彼らとは同じ立場になれないこと
同じ気持ちを共有できないこと
自分のことは何も伝えられないこと
目を合わせることすら難しいこと
どんな感情も出来事も誰の記憶にも残らない
ってことで

そういう宿命にただ虚しくなる瞬間もないとは言い切れないけど、それはどうしようもない事実で

ステージに立つ人間と、毎日同じ電車に乗って働きに出る人間は、一生交わることはないんだよなあ

何もかもを知りたくて、ブログを毎日読んで、雑誌も全部買って、これってどういう意図で言ってるんだろう?とか考えても
すべてを知ることなんてできないし
真偽を確かめることもできない
きっと知ったところでこんな自分では本当の意味では到底理解できない、と思うんだよ

パフォーマンスについてもそう
歌がうまく歌えなかった日も
個性とかそういう次元じゃなくダンスがバラバラだった日も
変なこと言っちゃってすべった日も
以上のことにより叩かれた日も(笑)

本人としては、
真剣に向き合ってることもあれば
焦っていることもあれば
あっけらかんとしていることもあると思う

どんな気持ちでステージに立っているか、どんな気持ちで表現しているか、どんな気持ちで笑っているか
知ることはできないし、知れたとして、そっくりそのまま理解することはできない

半ば諦めみたいな気持ちなんだけど、個人的には別に悲しいことではなくて

わたしはそもそもこの歴然とした違いを嘆くこと、その上で彼らが発信するものを信じて、想像して、共感して、応援することが好きなんだと思った

てか分からないし、分かれないけど、それはお互い様なんだよね

こないだラジオで「ファンがどうやってテレビとか雑誌とかの露出の予定を管理しているのか知りたい」って言ってくれてたけど、
そうだよね、分かんないよね!君らヲタクじゃないもんね!ってなったもん(笑)

だからなんかこういうのも「考えすぎだよ」って笑ってほしいんだけど(笑)



タイトルで「覚悟」なんて大それた言葉を使ったけど、
今、わたしの中にあるのは「覚悟」よりももっと自然な、内から湧き上がるような感情で、いい具合に力が抜けてる

今の推しを好きになってから、彼を好きでいることによる自分に対する影響を考えたり、彼を好きだからこそ芽生える感情に向き合ったり、それを言葉にすることが楽しくて仕方がない

これからも交わらない道で、時々運が良ければ向き合って、生きていけたらいいな

密かに抱いている夢も、大声で話している夢も全部叶えてみせてほしいな

わたしはわたしで、ぬるぬるヲタクやりながら、家族や友だちと推しにワーキャー言って死んでいきたい

一生交わらない人生でも、同じ時代を生き切るんだ!

楽しまなきゃ損!





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