見出し画像

塾の英語長文全訳の宿題を一瞬で終わらせる方法

#中村ナツ子の深淵 #散文

中学生の頃、通っていた塾の英語の宿題がとても大変だった。

長文を全文和訳する、いわゆる全訳の課題だったのだが、何しろ長い。
かなり細かい字でA4用紙1枚にビッシリと英語が書いてあるのを全部日本語に訳すのだ。

分からなくて大変なのではない。
分からない単語は当然いくつか出ては来るが、調べればすぐに済む話だ。
しかしネイティブではないからスラスラ分かるというわけでもないので、とにかく時間がかかって大変なのである。

もちろん中学生だし、当時親の仕事の都合で上海に住んでいたのであまり子供だけで気軽に外に遊びに行くこともしづらかったため暇ではある。
しかし、その持て余した時間を全て宿題のために使うのは嫌なものだ。

が、ここで私はふと先生側の立場を考えた。

塾は集団授業だったので、1クラスに20人くらいの生徒がいた。
つまり、先生は毎週のようにこの20人から提出される長文の和訳を受け取っていることになる。
1本あたり日本語にして1200文字近い文章×20である。

中2の私は思った。
絶対にちゃんと読んでいるわけがないと。

私は子供なりに、塾講師が宿題のチェック以外にももっと沢山の仕事を抱えているということを分かっていた。

そこで私は、ある賭けに出ることにした。
結果的に賭けには勝ち、この全訳の宿題を一瞬で終わらせる方法を編み出すことに成功したのだった。

その方法を紹介しようと思うのだが、その前に諸注意を申し上げる。

  • これは方法を紹介するだけで、推奨するものではありません。

  • 自分のためにならない方法です。

  • よい子は絶対に真似しないでください。

ここから先は

559字
この記事のみ ¥ 100

いただいたサポートは全ておかっぱ頭の維持費に使わせていただきます