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初めて終わってほしくないと願った梅雨の記録 AmBitious初単独LIVE"梅雨魂”完走に寄せて

終わった。

終わってしまった。

こんなに終わってほしくないと思ったコンサートは、初めてだ。

正門くんのソロコンサート(の、吉川太郎さんについてはこちらに書いた通りだ)千穐楽でAmBitiousがはじめての単独コンサートを大阪松竹座で開催することを発表してから、約3ヶ月。
あの日、その報せを友人からのLINEで受け取った私は、あまりの嬉しさと驚きと混乱で、職場ですこし泣いた。
AmBitiousの単独コンサート、その日を心待ちにしていたけど、こんなに早く来るとは思っていなかったから。

梅雨魂が開催されたこの二週間のことは一生忘れないように、ぎゅうっとかためて、思い出も感情もぜんぶぜんぶまとめて冷凍保存しておきたい。宝箱にしまっておきたい。

そんなことができないのは本当に悔しいけれど、すこしでも冷凍保存にちかい状態にしておけるように、ここに文章として残しておこうと思う。



“梅雨魂”の文字が躍るチケットをもぎってもらい、大阪松竹座に入場すると目に入るのは、大きな“AmBitious”、”梅雨魂”の文字。
どきどきしながら着席して待っていると、会場が暗くなると同時に、モニターにうつしだされるメンバー紹介。
それだけでも泣きそうだったのに、せり上がりで登場し、メンバーカラーの衣装を身にまとった9人のすがたを見た瞬間、堪えきれずに泣き出してしまった。
微笑みながら真っ直ぐに前を見つめて、堂々と、背筋をピンと伸ばして、登場した太郎くんの姿を、私は一生忘れることはない、というか、絶対に忘れたくない。

昨年開催された関ジャニ∞さんのコンサート“8BEAT”で初披露され、その後お正月の関西ジャニーズjr.のコンサート“狼煙”、ジャニーズWESTの“Mixed Juice"などでも披露されてきた、AMBITIOUS JAPAN!で、梅雨魂は幕を開ける。
短い間ではあるけれど、8BEATから半年以上彼らを追ってきた身としては、さまざまの思い出がよみがえってきて、ぐずぐずに泣いてしまった。

それからTrouble Maker、HONEY BEAT、T.W.Lとこれでもかと楽しくて明るい曲の目白押し。信じられないくらい楽しかった。本当に。Trouble MakerもHONEY BEATも泣きながら踊った。
HONEY BEATで「笑って、笑って、笑って」と歌われたときは、もしかして、初めての単独で泣いているファンを笑顔にしようとしてくれているセットリストなのかな…と思ったり。
「ねえキスをください」で太郎くんが投げキスをする振付があるのだけど、いつか見た太郎くんの投げキスファンサと同じで丁寧で品があって素敵で、やっぱりこのひとが好きだなあ、と思ってしみじみ嬉しくて、気が付いたら笑顔になっていた。こんなにすきになれるひとがいるって、本当に幸せだ。

そのあと始まるメンバー一人一人の紹介ダンスでは、モニターに映し出されるメンバーカラーにちなんだ映像に合わせて、それぞれのメンバーのキャラクターがしっかりわかるダンスを披露。
太郎くんは「紫だからエスパー」(本人談)で、宇宙空間のような独特な映像に合わせてビームを撃っていた。「エスパーだからビームを撃ちたい」(本人談)だそうです。思い出されるお正月の大阪城ホール公演でのエスパービーム(真顔)。エスパーってビーム撃つものなんだっけ。そもそもエスパーってなんだっけ。なにはともあれ、好きです。

再び全員でステージに登場して始まるAct-Show。昨年末にオリックス劇場で見た時ももちろん素晴らしかったけれど、明らかに完成度が増していて感動した。浦くんのソロパート「ダレデモアイガホシイヨ」にのせて太郎くんが投げキスをしていて、それも品があって素敵だった。一度真正面からあの投げキスを受けてしまったとき、あまりのことにしばらく放心してしまった(太郎くん、正面に見える位置に自分のファンの人がいた場合、そのひとを見ながらパフォーマンスしていることがあると思うのですが、これ、多分気のせいじゃないですよね…?)。

続く轟ではもう、双眼鏡を投げ捨ててとにかく全力でペンライトを振っていた。楽しかった。太郎くんが曲に合わせてガシガシ頭を振り、こぶしを突き上げているとき、本当にいい表情をしていて、わたしの大好きなひとが一列目に、松竹座の一列目に立っているということを改めて実感して、高揚感で心臓がどきどきばくばくした。こんなに幸せなことがあっていいんだろうか。

そして“AmB Park"、世界で一番楽しい遊園地、をテーマにしたメドレーが始まる。パラダイス銀河、とにかく衣装がかわいくてかわいくて…テーマパークのキャストさんのような、えんじ色のジャケットにキャスケット。キラキラアイドルぶりがまぶしい。
関西ジャニーズjr.らしいミニコントをはさみながら、浦くんとリオンくんのkoi-wazurai、一太くんと蓮王くんのSHAKE、真弓くんのLOVE&KING、楽くんのらいおんハート、岡くん・陸くん・太郎くんの“め”と続くメドレーのスタートだ。
浦リオンの王道アイドルぶりに笑顔になり、いちれおのダンススキルの高さに鳥肌が立ち…。

そして流れるLOVE&KINGのイントロ。玉座に鎮座し登場する真弓くん…の後ろで腕を組んで仁王立ちする太郎くん。このLOVE&KINGのバックで踊る太郎くんが本当にかっこよくて。梅雨魂が終わった翌日に発売されたダンススクエアで、陸くんが太郎くんについて「意外とヒップホップのノリが得意」とコメントしていて、思わず深く頷いてしまった。ヒップホップダンスをイキイキと踊る太郎くんが本当に素晴らしかったのだ。みんな自分の好きな人しか見ていないと思うから、どうにかして映像に残ってほしい…みんなに見てほしい。本当にかっこよかった。
ダンスはもちろんだが、「ワールドワイドな"バカ"になろうぜ」「前向きな"バカ"になろうぜ」の「"バカ"になろうぜ」のところでこめかみに銃口に見立てた人差し指を突きつけ、ウインクして舌を出して悪戯っぽい表情をする太郎くんにも撃ち抜かれた。ふだんとにかく穏やかでもの静かで思慮深いふるまいをする太郎くんの、パフォーマンスでしか見られない表情を見て、一段と「好き」の気持ちが強まった。

らいおんハートでは、一面緑に染まった松竹座を見る楽くんの表情が本当に素敵で。歌声に聞き惚れながら緑のペンライトの海の向こうの楽くんを眺めていた。

そして、"め"。Hey!Say!JUMPさんのファンをしていたことがないので、この曲は梅雨魂で初めて聴いたのだが、もうすでに耳から離れない。中毒性が高すぎる。
雑草のコスプレをした陸くん、岡くん、太郎くんの3人が植木鉢に乗って登場…というか、太郎くんが大御所タレントのごとき雰囲気(緑の全身タイツだけど)を漂わせながら、腕を広げてゆったり座っている植木鉢を、岡くん陸くんの二人が押して登場。
そして始まる寸劇。ここの掛け合いはアドリブ。ああ見えてだいぶゲラな太郎くん、笑いを堪えきれず後ろを向いたり植木鉢に突っ伏したり笑いながらセリフを言ったりしていてとてもかわいい。
太郎くんの「おお、めでたい」の一言をのせてイントロが流れ始めるのだが、本当にめでたそうな顔をしていてよかった。めでたそうな顔っていったい何なんだって感じだが、あの太郎くんを見た人ならみんなわかってくれると思う。なんだか縁起が良さそうだったしご利益がありそうだった。ありがたや。
三人が踊るダンスも特徴的で曲も耳に残り、個人的には梅雨魂で一番中毒性の高い曲だと思う。太郎くんはとても歌がうまくて、やわらかくて甘い素晴らしい歌声の持ち主なのだが、それがこの曲のシュールな世界観の中でも如何なく発揮されていて、非常に良かった。毎日観たい。

AmBパークでたくさん遊んでおなかがすいたころにはお待ちかね、ジャニーズWESTのホルモン~関西に伝わりしダイアモンド~。雑草役の三名がホルモンに転生して(梅雨魂に行っていない人からしたらどういうことだ、って感じだと思うが、本当に雑草がホルモンに転生していた)、ホルモン役、店員役、お客さん役が全力で踊り狂う。ちなみにセンマイに転生した太郎くんは、登場時に毎度奇々怪々なダンスを踊りながら立ち位置まで移動していた。好きです。

そして一転、クールな雰囲気のショータイムが、太郎くんの英語アナウンスとともにスタート。しっかりイギリス英語発音の太郎くんのアナウンスがとても素敵で、毎回聞き惚れていた。
披露するのは少年隊のBe COOL。もうこのパフォーマンスがめちゃくちゃかっこいい。ハットを被り、クラシックなスタイルで順番に登場する9人。太郎くんの「マシンガンで脅したって 唇はひるまない」というソロパートの歌声の美しさ、そして間奏で披露される540キックというのだろうか、回し蹴りのようなアクロバットが、スタイルの良さもあいまって本当に華があった。あの時ばかりは、誰が何と言おうと、このひとが、吉川太郎さんが、世界の中心だ、と思った。

そしてその後関西アイランド、MCを挟み、雨だって、欲望のレイン、アメノチハレと続く梅雨メドレーが始まる。

この梅雨メドレー、太郎くんのファンとしては絶対に語らなくてはいけないのが、年上組4人で披露された欲望のレインだ。
若干セットリストに入るだろうという予想はしていたけど、実際に披露されると、心臓がぎゅうっとなった。
「誰に抱かれてるの」「ひとりで寝てるさ」という太郎くんのソロパート、切なげな目線、甘やかで柔らかくて儚くて艶のある歌声。「ひとを壊せるくらいに美しい」で首をまわし、流し目で客席を見た時の色気と艶。本当にこのひとは二十歳なんだろうか。KinKi Kidsさんの曲と吉川太郎さんの歌声の親和性の高さを実感した。
そんな吉川太郎さんのカラオケの十八番は「もう君以外愛せない」だそう。どうにかして、どこかで披露していただけないでしょうか。本当にそのためなら何でもするから聴かせてほしい。

梅雨メドレーに続いて始まるのが、圧巻の“心臓破りメドレー”(蓮王くん命名)だ。D.D.、BANGER NIGHT、象、日本よいとこ摩訶不思議、そしてBIG GAMEというダンスナンバー(“象”はもともとダンスナンバーではないのだが、あの最高にかっこいい振付をつけたひとは誰なんだろうか…“象”を踊ろうと決めた人は天才だと思う)をノンストップで踊りまくる。
このひたすらに激しく、文字通りに心臓が破れそうなダンスナンバーの連続を公演のラストに持ってくるAmBitiousの覚悟と気概。ただただ呆気にとられて見ていた。あまりにかっこいい。気迫にあふれる表情に鳥肌が立つ。とくに象のパフォーマンスが忘れられない。相当に身体に負担がかかっているだろうに、グッと片方の口角を上げ自分を鼓舞するかのように、挑戦的な笑みを浮かべた太郎くんが目に焼き付いて離れない。
そこに見たのは紛れもない自信で、「俺を見ろ」と言わんばかりの力強い表情で、ぞくぞくした。太郎くんのパフォーマンスが、どんどん進化しているのをびりびりと肌で感じた。このひとの進化を、一瞬たりとも見逃したくないと思った。

続くEsperの、「つながった声は断ち切れない」でステージの真ん中に9人であつまって歌う姿をペンライトの海の向こうに見て、また涙があふれた。こんなに美しい景色を見せてもらえるなんて、私はなんて幸せ者なんだろうか。片膝をつき、ステージライトを全身に浴びて、天を見上げて叫ぶように歌う太郎くんがまぶしかった。彼の、彼らの未来は明るいと確信した。

最後の曲はSee you again。Nice to meet youで始まってSee you againで終わるコンサート、なんて美しいんだろう。優しい笑みで2階席、3階席まで感慨深げに見上げながら手を振る太郎くんを見ながら、祈るように紫のペンライトを振った。あなたのことを応援して、あなたのすべての夢が叶うことを祈っているひとが、ここにひとりいるということを伝えたくて。

最後の挨拶は三人ずつの持ち回りだったのだが、運よく太郎くんの挨拶も聞くことができた。
関ジャニ∞さんの8BEATに出演して、お客さんってこんなにあたたかいんだと思ったこと、その時の景色や、梅雨魂に来てくれた人の顔は一生忘れないということ。
また別の日には、まだまだやりたいことがたくさんあること、それを全部皆さんに見てほしい、ということを、とつとつと、少し緊張した面持ちで、ゆっくり慎重に言葉を選びながら語ってくれた。
いつもやわらかくて優しい言葉を使って話す太郎くんが、「一生忘れません」「全部見に来てほしいです」と、芯のある言葉を使っていたのが印象深くて。ぜんぶ、はきっと難しいけれど、それでもぜんぶ見に来てほしいと思うくらい、ここにいる、初単独ライブに足を運んだファンの人をだいじに、特別に思ってくれているのかな、と感じて、うれしかった。
ゆっくり静かに、慎重に発された太郎くんの言葉は、儚くてこわれやすい宝物みたいに思えて、そっと宝箱にしまった。

この二週間は、きっとAmBitiousにとっても、AmBitiousのファンにとっても、最高の思い出で、一生の宝物だと思う。
人生で一番楽しい六月だった。祝日もなく、雨がたくさん降り、ちょっと憂鬱な気分になることも多い六月が、こんなに楽しくて、まぶしいくらいにきらきらした日々になった。

梅雨魂が終わった日、さみしくてさみしくて大阪の街を歩きながらわんわん泣いた。こんなに楽しいコンサートは初めてだった。こんなに名残惜しいコンサートは初めてだった。

本当に最高のコンサートで、この宝物みたいな二週間のことを絶対に忘れたくないと思った。まぶしくてきらきらした9人の姿を見て、彼らの未来は絶対に明るいと確信した日々のことを、忘れたくないと思った。

わたしは吉川太郎さんのファンでいられて、AmBitiousのファンでいられて幸せだ。
そして、彼の、彼らのファンでいればこれからも幸せだと断言できる。

たくさんの幸せをありがとうございます。

愛しています、愛をこめて。


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