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吉川太郎さんのファンでいれば間違いない、と確信した3月のこと。(正門良規Solo Live SHOW with 関西ジャニーズJr. 完走に寄せて)


2022年、春の松竹座。
誇張ではなく、ほんとうに、人生のうちで一番楽しい3月だった。

昨年秋に吉川太郎さんを好きになってから(その時のことは、こちらに書いた通りだ)、関ジャニ∞さんのツアー「8BEAT」、オリックス劇場でのBoys be・AmBitious公演、大阪城ホールとガイシホールでのコンサートにお邪魔して、ありがたいことに、何度か生で彼のパフォーマンスを見る機会に恵まれて。
そして、初めての松竹座。

関西のジャニーズを好きな人、好きだったことがある人にとって、松竹座はとくべつな場所だ。
毎年おおよそ決まった時期に関西ジャニーズJr.のコンサートや舞台が行われ、彼らの成長を見守り、旅立ちを見送る場所。

関西ジャニーズJr.のファンになるのは吉川太郎さんが初めてで、観劇のためにお邪魔したことはあれど、コンサートを松竹座で観るのも初めて。3月初旬、少しそわそわしながら、御堂筋線のなんば駅に降り立った。

2、3分も歩けばすぐに、まわりの賑やかな歓楽街とは雰囲気の違う、重厚で貫禄のある建物が見える。
チケットをとりだし、地上より何フロアか上の客席に足早に向かった。

それが東京ドームでも、大阪城ホールでも、横浜アリーナでも、そして、大阪松竹座でも、どこでも、客席への扉を抜け、一気に視界が広がる瞬間、他の状況ではけして体験できない胸の高鳴りを感じる。

わたしは、世界でいちばん、いちばん好きな人に会いに、ここに来たのだ、と強く感じる、きらきらした瞬間。
この瞬間にしか味わえない感情を噛み締めながら席に着く。


3月に行われたコンサートは、Aぇ!groupの正門良規さんのソロコンサートで、バックとしてわたしが好きな吉川太郎さんが所属するAmBitious、Boys be、そして関西ジャニーズJr.が出演するもの。
時期としては恒例であるものの、ソロコンサートというのはこれまででもあまりなく、どんなものになるのか、想像もつかなかった…のだけれど。


結論から言うと、もう、本当に、めちゃくちゃ楽しかった。
このセトリ、ジャニーズのファンをしている人には楽しくないわけがない。

関ジャニ∞のDye D?で幕を開け、嵐のMonster、なにわ男子のShall We…?と続き、サクラ咲ケで盛り上がり、だってアイドルだもん!!、cHocoレート、Disco Star、恋降る月夜に君想ふ、イッツマイソウル……もう、楽しいに決まってるじゃないですか。イッツマイソウルなんてもう関西ジャニーズのファンをやっている人なら勝手に身体が動く。
さらには「まいったネ今夜」や「back to BACK」といった少年隊の曲や、「ミッドナイトシャッフル」などなど、伝統の楽曲もカバー。
楽しくないわけがない。楽しいに決まってる。
本当に天才的なセトリで、すっごくすっごく楽しかった。

正門くんのパフォーマンスを初めてしっかり見られたのはもちろんのこと(関西ジャニーズJr.の合同コンサートでは、どうしても吉川太郎さんにしか目がいかないので…)、バックのメンバーにもそれぞれしっかり出番があって、関西ジャニーズJr.をさらに、ますます好きになれる、最高のコンサートだった。

特に、まいったネ今夜の小柴陸さんのパフォーマンスが本当に素晴らしくて。
スーツ姿もサマになっていて、ダンスって、ダンスだけで、こんなに豊かな表現ができるんだ!と驚いた。ただただ綺麗だったのでどうしても目が離せず、見惚れてしまった。すごかった…。

さて、そして、私は貴方を観るために大阪松竹座に足を運んだのです、吉川太郎さん。
ありがたいことに前半の公演にも後半の公演にもお邪魔することができたので、公演数を重ねるにつれてパフォーマンスが進化していったんだろうな、というのがビシビシと伝わってきて、本当に感動した。
パフォーマンスの進化を、直接、びりびり伝わってくるように、肌で感じられること、なかなかない。

2月に彼はブログ『かんじゅ日誌』で「最近いろんなコンサートのDVDを買ってパフォーマンスの勉強してます!」「自分がどんなことできるかずっと考えてます」と伝えてくれていたのだけど、その勉強の結実、彼の勤勉さと努力の賜物をこの目で見た気がして泣きそうになった。


まず、Dye D?では表情で曲の世界観を表現されていて、ダンスももちろん綺麗なのだけど、どうしても表情から目が離せなくなった。Monsterでもそう。いや、そんなわけないんだけど、彼の笑顔に、口もとに、きらりと光る牙を見た。見えた。鳥肌が立った。

メンバー紹介ダンスでは、ひとりひとりソロのダンスがあるのだが、179センチという高身長、スタイルの良さを存分に発揮されていて、とても華やかで、本当にかっこよかった。

そして、AmBitiousが披露するDrift!で、また、衝撃を受けた。
真っ直ぐ前を見据えて、微笑みながら歌い、踊り、「好きに狂わせて限界までもうちょっと」という太郎くんのソロパートでは、もう、俺が主人公だ、と言わんばかりの佇まいで。
このソロパートについては、いくら言葉を尽くしても、私の文章力ではあの素晴らしさは伝えられない。単純に歌が上手いのはもちろん、歌声がとっても優しくてふんわりとしていて、でもファルセットになると少し艶っぽくて儚げて、空に溶けていくような響きもあり……あの恵まれた体格を活かした華のあるダンスとのギャップがすごくて、でも彼の優しさや控えめな性格を思うと、それが滲み出ている気がしている。
100% I Love Youの太郎くんのソロパート「Baby I need you」でもそれを感じたし、正門くんファンの知り合いも太郎くんの歌声をしきりに褒めていて、本当に嬉しかった。あの声は太郎くんの強い武器になる、と確信した。

ミッドナイト・シャッフルの「天使のような悪魔の笑顔」という歌詞の部分では、手を顔に沿わせて仮面を剥ぐような仕草をしている日もあれば、笑みを浮かべながら親指で口を拭う仕草をしている日もあり、それがもう、表情、手の動きから何から何まで、魅せ方がうますぎて、衝撃のあまりしばらく放心してしまった。なんだったんだあれは。未だに忘れられない。本当に、なんだったんだ、あれは。

私はそんなに長い間吉川太郎さんのことを見てきたわけではないけれど、コンサートに足を運んだり、昔の映像から必死に彼を探し出したりして見たパフォーマンスでは、時々少し自信なさげに見えることがあって。
視線が彷徨ったり、下を向いてしまっていたり、謙虚は彼の素敵な素敵な美点のひとつだけど、こんなに素晴らしいパフォーマンスなんだから、こんなにかっこいいんだから、もっと自信を持ってほしいなと思ってしまう(これは本当に勝手な私のエゴで、そんなことしなくても太郎くんはじゅうぶんに素敵だ)ことがあった。だけど、今回の松竹座で見たのは、自分ががメインとなるパフォーマンスでは、「俺を見ろ」と言わんばかりの、主人公だと言わんばかりの、堂々としたふるまいをする太郎くんの姿。
吉川太郎さんのことを好きになった日について書いたnoteに、「ああ、この人の進む先を見たいな、と思いました。この人はファンを幸せにしてくれる人だ、とも。」と記していたのだけれど、たったの数ヶ月で、「進む先」を見せてもらえた気がして、私はこの松竹座でのパフォーマンスを一生忘れられないだろう、と思った。

それから、少し話が逸れても、これだけは書かねばならない、Disco Starについて。本家の相葉雅紀さんの披露するパフォーマンスも少し、というかだいぶ、高熱を出した日に見る夢のような演出だと思う(見たことのある人にはご納得いただけるだろう)。しかしまあ、それ以上に高熱を出した日に見る夢だった。Disco Starの吉川太郎さんは。
今回の正門くんのソロコンサートで、私は公演中に、公演について忘れないようにいくつかメモをとる試みをしていたのだが、「Disco Starの吉川太郎さん、高熱が出た時に見る夢」と走り書きがしてあった。一体なんのメモだ、って感じだが、本当に書かざるを得ないぐらい強い印象を受けてしまったんだろう。
Disco Starでは、AmBitious全員がレインボーカラーのアフロのかつら、サングラス、それに鮮やかなイエローのサテンのシャツに白いジーンズという衣装。それだけでもまあまあシュールだが、吉川太郎さんはそんな出立ちで、歯磨き粉のCMかとツッコみたくなるくらいにしっかり白い歯を見せた満面の笑みを常時浮かべ、(Disco Starが披露されたコンサートでは嵐のメンバーにもMCで散々ネタにされたあの)本家の相葉雅紀さんと同じ振り付けのダンスを、ひとよりだいぶ長い手足を大きくかつ機敏に動かして踊っていた。
次の曲の準備をするメンバーが捌けた後、音楽に合わせてフリーで踊ったりもするのだが、それももう絶好調の吉川太郎節というか、言葉では形容できないようなクセの強いダンスで、表情は歯磨き粉のCMで固定のまま一切動かないのに、身体だけは機敏に腰をぶん回したりとやりたい放題。頭をぶん回しすぎてアフロのかつらとサングラスを両方とも吹っ飛ばしていた日もあった。本当に、コンサートで、MC以外の場面で、涙を流して笑う日がくるとは思わなかった。

吉川太郎さんは世界で一番面白いひとです。もう、これは自信を持って言える。
正門くんファンの知り合いも、Disco Starでは吉川太郎さんにどうしても目が行ってしまうと言っていた。視線泥棒め。後世に語り継ぎたい面白さだった。

お正月にあった関西ジャニーズJr.のコンサート"狼煙"の「コジケンサンバ」で、回転するステージの上で穏やかな、モナリザと見紛うようなアルカイックスマイルを浮かべ、表情を一切動かさず、上半身も完全に固定されたまま、下半身だけ機敏にサンバステップを踏み続けていた吉川太郎さんとともに、どうにかして映像に残してくれないだろうか…。
もう、面白すぎて、この人のことたぶんずっと大好きだな、と思った。本当に楽しかった。


2022年、3月。パフォーマンス面で素晴らしい成長を遂げ、またその面白さと独特な世界観で他の方のファンの目線も奪っていた吉川太郎さんを見ることができて、本当に本当に最高だった。
冒頭に書いた通り、人生で一番楽しい3月だった。

その末日にはAmBitiousはじめての単独コンサートが発表され、メンバーカラーも決まり、これからどんな景色が見られるのか、ワクワクが止まらない。
吉川太郎さんのファンでいられて、AmBitiousのファンでいられて、私は本当に本当に幸せ者だ。

きっと6月にも、また、最高の景色を見せてもらえるだろう。そしてきっと、「人生で一番楽しい6月だった」と、言っていることだろう。
そう確信させてくれる吉川太郎さん、そしてAmBitiousが心の底から大好きだ。

この人のファンでいれば間違いないと確信したこの3月のことを、私はきっと何度でも思い出す。

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