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間に合ったのかな

このお正月は実家に帰っていました。
両親と一緒にお正月を過ごしたのは
約15年ぶりでした。

父の衝撃のがん宣告からもうすぐ1年。
治療のおかげで進行を抑えられているようで
会うたびに少し太り
話す声にも力が戻っていて
本当に運が良かったなと思います。

今回は父と初日の出を見ようと約束していました。
父と初日の出を見るなんて想像したこともなかったけど
もし見られたらきっと最高の思い出になると思って
それだけで帰省した甲斐があると思いました。

水平線には雲がかかっていました
どんな思いで見つめているのだろう


初日の出ポイントまで父に運転してもらったのですが
「とうだ?もう場所分かっただろ?」と
言外に「来年もここで見ればいいだろ?」という
メッセージを発しているようでした。
僕は何か話したら泣きそうだったので
「そうだね。」とだけ言って遠くを見ていました。
…来年は一緒にここに来れるのかな。

その日は水平線に雲が多くて
いつ日が昇ったのかハッキリとは分かりませんでした。
間に合ってたのかな…。
でも、初日の出の思い出を作るという点では
間違いなく間に合ったよね。