何かになりたかった
2023年1月2日
僕は今年で25歳になる。
僕は何になれるのだろうか。
結婚をして幸せな家庭を築いている友人。
夢に向かって足を進める友人。
その友人たちを比べて
自分は今年何ができて何になれるのか。
そもそも多分、自分の環境って周りから見れば不満はない環境なんだと思う。
実家から出て一人暮らしをしながら、そこそこやりがいのある仕事で正社員で働いていて、妥協や我慢は必要だけど不自由ない生活ができるくらいの給料をもらっているし。
でも、月曜から金曜まで仕事をして土日に友人と会ってご飯行ったりして遊んで過ごす。それも幸せなのかもしれないけど自分はそれの繰り返しをして人生を終えるのはつまらないし嫌だとも思ってしまう。
年を重ねて、自分は特別ではないことは知った。
それでも特別じゃないなりに何かをしてやりたいと思った。
多分、今のまま生き続けて死んだら後悔すると思う。
観衆が集まるステージの上で「夢を捨てるな」「君は君でいい」「自分を信じろ」
何かを知ったように言う僕の好きなロックスターの言葉を聞いて、
「んなこと言ったって、やりたいことを追いかけることなんてできねえよ」と思いながらも、その言葉を信じたいと思った。
自分には何もない。
中途半端で何もない。
ただただ「人生がつまんない」「変わりない日々がつまんない」と嘆いているだけの一般人。
今まで飛びぬけて何かができたわけじゃないし、背が高いとか歌が上手いとか顔が良いとかセンスが良いとかそういうのも無い。
ただ刺激が欲しいだけなのかもしれない。
周りが見えなくなるくらい人を好きになったり、
新しいことを始めたり、
誰かと競ったり、
何かを残したり、
ただただ仕事をして、休日も適当に過ごして
何も変わらない日々を過ごすだけは嫌だと思った。
幸せそうな人を見て、
自分を振った女を見て、
夢を叶えようとしている友人を見て、
ステージで歌うロックスターを見て、
キラキラとしたInstagramを見て、
僕は何かになりたいと思った。
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