好きな街 金沢
noteを始めるにあたってまずは自分のことを少しだけ書いておこうかと思ったけれど私は何歳でどこでどんなことをしていてと少し書いたらなんだか嫌になったので好きなものの話をいくつか書こうと思う。
金沢が好きだ。奥能登には行ったことがないけれどなぎさドライブウェイと和倉温泉と七尾湾とのとじま水族館も好きだ。
決して震災があった石川県からあげようと言うわけではなく両手で足りないほどには通っている。雪が怖くて諦めたがここに住みたいと家と仕事を探したこともある。
まず食べ物が美味しい。魚は言うまでもないと思うがお酒も美味しい。能登の酒蔵はもちろん加賀にも酒蔵が多く金沢駅の中には日本酒の専門店もある。私はもうお酒が飲めなくなってしまったけれど金沢の夜はいつも美味しく楽しかった。お酒が飲めなくなってからは回転寿司に行っている。全国チェーンの回転寿司よりは値段が張るが地元の魚が多く美味しい。帰りの電車の待ち時間を金沢駅の2階のすし玉で過ごすのが好きだ。帰りに同じフロアのスーパーでお土産に地酒のカップ酒を買う。
食事の美味しい宿もある。繁華街や観光地からは少し離れた犀川沿いにあるプチホテルアイビー。この宿は人と食事がとにかくいい。一人一泊一万円前後から宿泊でき一人でも朝夕しっかりとした食事を出してくれる。地元の魚、地元の野菜、地元の醤油、説明を聞いていただく料理はどれも手が込んでいて美味しい。
この写真は9500円+宿泊税で冬に宿泊した時のもの。施設は古くエレベーターはないしお風呂も狭いけれどホテルの方が親切でなによりご飯が美味しいのでぜひ一度泊まって欲しい。
金沢は甘いもの好きにとっても天国だ。特に和菓子は名店揃いで甘味処を梯子した上に金沢駅の百番街で自分用のお土産を何箱も買ってしまう。お酒が飲めなくなってからは到着〜夕方に甘味処をいくつか周りホテルで夕飯を食べ翌日また昼まで甘味を食べている。
よく食べるのは金華糖のクリームあんみつ。ここは営業日が少ないけれど金沢に行ったら絶対行きたいお店。フルーツたっぷりのクリームあんみつが絶品。
ぜんざいはよく東茶屋街散策の休憩にいただく。ぜんざいを食べるたびにぜんざいに添えられた塩昆布の美味しさに驚いている。
しいのき迎賓館でクリームブリュレを食べるのもいい。パリパリしたカラメリゼはもちろんクリームがバニラたっぷりで美味しい。昔冬に一人で行ったら外に作られた雪だるまの前に座らせてくれたのも思い出。建物の雰囲気がいいし外には金沢城址の石垣が見える。
近江町市場近くのフルーツパーラーむらはた2階で食べるパフェもいい。ここのパフェか金華糖のクリームあんみつをお昼代わりにすることが多い。
観光ももちろんする。昔は駅でレンタサイクルを借りて金華糖付近の公共施設で返してあんみつを食べて尾山神社まで歩いてそこから金沢城〜兼六園と散策してまたレンタサイクルを借りて東茶屋街へ向かった。今はレンタサイクルが電動になってしまい非力な持病持ちは重くて乗れないのでバスかタクシーで回っている。金沢からタクシーで兼六園に行き桂坂口で下ろしてもらうと兼六園の坂を登らなくていいので楽だ。
金華糖に近いので武家屋敷跡の辺りを散策することも多い。あの辺りには水路もある。歴史のある街並みの中で人が生きていることを感じられるいい街だ。東茶屋街もメインの通りより少し奥に入ると人の暮らしが見えていい。梅ノ橋も好きだ。浅野川と犀川どちらの川沿いも風情がある。主計町茶屋街の裏の坂道も趣があっていい。北陸新幹線の開通で観光客が増えたので最近はただ道を歩いて地元とは違う街を味わっている。
最近話題のスポットは石川県立図書館。
すり鉢状になっている図書館でスロープに沿って本棚と椅子が並んでいる。施設自体が映えるのも魅力の一つだとは思うが他の図書館に比べて多くの本の表紙が見えるように並べられていることが一番の魅力ではなかろうか。当然ながら背表紙よりも表紙の方が情報量が多いので手に取って見たくなる。そして椅子が多い。外周にはアート作品の展示のように種類の違う椅子が置かれていてじっくり本を楽しむことができる。読みたくなる本に出会いやすく出会った本を楽しめる椅子がある。この図書館に初めて行った帰りのバスで金沢の家賃相場を検索した。
今年の一月にも金沢に行った。ホテルのスタッフさんが金沢まで沈んだら石川県全体が沈んでしまうから能登を支えるために金沢が頑張らないとと言っていたのが忘れられない。どこに行っても地震の話題が聞こえてきた。金沢に住んでいて自分の家の被害がなかった人でも実家が能登にあったり友人知人同僚が能登に住んでいたりして胸を痛めている。そんな中皆さん暖かく迎えてくれた。
北陸新幹線開通後どこも混んでいた金沢に人がいないというニュースを見て急遽行った金沢旅行だったけれど長く石川県を支えるために募金と合わせてまた金沢に行って復興を支えたいと思う。そう思える魅力が金沢にはある。和倉温泉にも能登島にもまた行ける日が来るようにまずは金沢に。
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