見出し画像

底辺からの国立大総合型選抜への挑戦

はじめに


みなさんこんにちは。私は某国立大学の理系学部に進学予定の者です。

タイトルの通り総合型選抜で国立大を受験しました。

私は数学以外の科目に関しては世間一般的な国立大受験生より偏差値が低く華のある経歴は持っていませんでした。((実際のところ私立大二部志望でした。

この記事を通して、私と同じような境遇で受験に挑む方の進路実現に少しでも良い影響を与えることができたら幸いです。


※構成として黒太字だけを読めば重要な内容を把握できるよう書きました。
「総合型受験への準備」は最も価値のある項目です。


総合型を受験するに至った経緯

理系で総合型を受験する人は、文系に比べとても少ないです。どこの学校でもそうだと思いますが、やはり理系は一般受験を志しがちです。私もそうでした、中学生の時推薦受験でよくない結果を生んだ過去があるので猶更です。しかし学業成績は数学以外に一般受験で勝負できるものを持っていませんでした、また評定平均が3.2と低いので推薦入試には抵抗がありました。
これは私が怠惰だからという理由だけでなく、数学科ならどこでもよいという気持ちで受験生時代を過ごしていたので自明な結果かもしれません。

高校三年生になると担任の先生と進路面談をする機会が増えていきます。
私は、「数学の博士号を取って数学の研究者になりたい」という夢を毎回語っていました。すると先生は研究者志望なら国立のほうが良いとアドバイスをくれます。私は国語などできませんからこの時いろいろ迷ってすこしつらかったです。

高3の夏休み前、卒業生の進路レポートを拝見する機会があり、総合型での合格を勝ち取った、後に大学の先輩となる方のレポートを読みました。
ー国立〇〇大の総合型選抜の審査基準は受験者の興味関心に最も重点を置いているー
この一文を見て担任を呼び寄せました、
「先生!僕はこの大学を受験したい!」

総合型選抜について


総合型選抜は学校によって試験内容が大きく異なります。
ここでは、広島大、島根大、を例に挙げてみます(令和5年度入試参照)
例1 広島大 数学科
名称 光輝き入試
試験内容 筆記試験(数学)面接(数学的内容、志望理由)
例2 島根大 数理科学科
名称 へるん入試
試験内容 筆記試験(国語に近い)面接(志望理由等)
(正確な情報を知りたい方は必ず募集要項をみてください)

中には小論や実技、学術系オリンピックの成績を試験に課す大学もあります。また求める人材の特色も大きく違います。
特色や試験内容が自分に合っている大学を選ぶのがよいと思います!
僕が受けた大学は、研究者と地域に貢献したい人材を求めているという特色があります、ここをマッチさせるのが総合型合格の鍵です!!

倍率は文系より理系のほうが低い傾向にあります!!僕が受けた大学ではその傾向が顕著でした。前期後期の差くらいありました。
理系は一般で勝負したがりますからね、
声を大にして言いたい、理系は総合型に向いている!!
倍率もそうですが、入学後の将来のビジョンが固まっている人は僕の周りだと理系に多い印象です。ですから総合型に向いていると思います。

大学のページや募集要項を見てみましょう!基本全部書いてあります!

総合型受験への準備

僕は夏前に受けるのを決めたのです。遅いですよね。但し総合型は一般受験程大変ではないです。夏からでも十二分に間に合います。
総合型は学校の先生方の力を大きく借りる必要があります。

夏休み前半、学校の国語科の先生のもとに志願理由書①の査読してもらいに行きました、
「うーん、いいんだけどねぇー、まあここの部分は大改造が必要だね構成を変えたほうがいいねー例えばこことかぁー」
大改造が必要でした、提出書類はpcを使ってワードで作るのがおすすめです。友人は手書きでしたが相当大変そうでした。
翌日朝5時まで練って、朝10時に自転車こいでいきました。相当頑張ったので先生は、「君国語力あるねー評定低いのに(苦笑い)」と言ってくれてルンルンで帰宅しました。しかし志願理由書②の作成が終わっていません。

夏休み終了、9月秋の風が心地良く吹く頃、志願理由書②の作成に取り掛かります。
担当の先生が数学科の先生(担任をもってもらったことがある)でした。
大変お世話になりましたが、やはり国語科の先生に比べると、、
先生を選べるのであれば話したことがあるなしに関係なく国語科の先生をお勧めします。進路のことなので誰でも協力してくれるはずです。そして後々面接練習の際にも協力してくれるかもしれません。

綺麗な志願理由書を書くコツを紹介します!!

一冊本を買いましょう。僕が買った本は、
「直前30日で9割受かる 中村祐介の 志望理由書・自己推薦書」です!
なかなか本屋でみないのですが、Amazonではこちらで購入できます!!


この本は学科別に例文が載ってます。それを読みまくって良い表現をパクりましょう。(志願書の書き方とかは読む必要ないと思う、)
例えば、
「以上の理由より〇〇を志望します」→「私の夢が最も叶う舞台として貴学での学びを熱望します!」
こんな感じです。後者のほうが印象が良いと思います。
そして伝えたいことは、具体性があったほうが良いです。
数学の研究を通して社会に貢献したい」→「(数学が社会に役立っている暗号理論等の話を持ち出し)数学の発展と次世代の社会基盤の構築に貢献したい」
具体性があるほうが説得力が出てきます。また具体性は面接のときにも重要です。
文章の構成に関しては、例文を真似てあとは国語の先生の校閲に任せましょう。

面接は10月から始まりました。
担任の先生からはノルマが課せられました。
「最低10人の先生と面接をしろ‼」
私は先生との絡みが少ないですが、2年の時英語担当してくれた先生とか、とりあえずいろんな先生に声を掛けました。全員協力してくれました。
その中でも、友人がおすすめしてくれた数学の先生からは非常に素晴らしい指導をしていただきました。
先に面接を課す入試を受けた友人にお勧めの先生を聞こう!!
そして面接で話す内容は考えすぎてもいけません。私ははじめ何も考えずに面接練習したので何も話せずに終わりました(笑)とても恥ずかしかったです。その経験がないと本番で成功しません。失敗しないとアドバイスはもらえないですしね、はじめから完璧を求める必要はありません。でも話の引き出しは増やしましょう。私は数学科だったので数学が社会で役立つ例など私が受験する総合型の特色にあった情報+私の将来像に関係する内容をたくさん調べてプリントアウトしました。そうすることで引き出しが増え、初めての質問でも話しやすいです。そして大学の行っている取り組みなどは暗記すべきです。
でも原稿は直前まで作らない!
そのスタンスで何回もいろんな先生のもとで面接をするので、その度話す内容が思い浮かばず冷や汗をかきます。でもアドバイスをもらえるし回数を重ねる度話もうまくなっていきました。
最後は校長先生と面接練習しました。緊張しまくりでした。
「表情が固いよ」そう言われ帰って動画を撮りました。
動画を撮りましょう、堂々と笑顔(やわらかい表情)で話したほうが印象がいいことにきずきます。動画を必ず取りましょう!
面接の3日前くらいから面接で話す最終原稿を書き始めました。(少し遅いかもですが)今まで先生にしていただいたアドバイスとたくさんの引き出しを詰め込みました。

ここでもし学校がベネッセ等と過去の受験レポートの共有に関する提携を行っている場合必ず参考しましょう。レポートに書いてあることと近い事柄が出る場合があります。
通常進路指導部の先生方に聞けばわかるはずです。

数学の口頭試問が課されていたのでその対策を試験の一週間前に始めました。
志願理由書②の作成に携わっていただいた数学の先生に出題を頼みました。
基礎的な内容でしたが、当時数学以外の勉強が忙しく数問答えられませんでした(かなり萎えましたw)しかしその先生は受験で出題された口頭試問の問題を一問的中させました。感謝です。
このようなことがあるので記述試験に関してもですが、対策はしておいたほうが良いです。

受験当日と合格発表

受験当日、私は会場に筆箱を忘れるほどぼーっとしていました。(親がとどけてくれました)会場について試験会場に入って思いました。
絶対にうかってやる!
正直ここまで強く思ったのはその時が初めてです。
私は学科で一番初めに面接をしました。面接官は三人です。
本番は緊張しませんでした。練習の時相当緊張していたからです。ですから早口の癖を直してゆっくりとはきはきやわらかい表情で堂々と面接を終えました。
口頭試問も1問解けませんでしたが、なんとかやりきりました。

ラーメン屋で友達とラーメンをすすりながら、僕はpcを取り出して友達と結果を見ました。

発狂したい気持ちを抑え、自分の受験番号を見つめました。

最後に

ここまで読んでいただきありがとうございます。
理系受験生は一般受験で勝負したい気持ちもわかりますが是非総合型も検討してみてください。
この記事を読んで総合型に挑戦する受験生が栄光をつかむことを願ってやみません。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?