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HEATHさんによせて

先程、X JAPANのベーシストであるHEATHさんがガンにより急逝されたということを知りました。
享年55歳。早過ぎるというほかありません。

筆者はこれまで様々な音楽関係の記事を書いてきましたが、音楽を好きになったルーツ、楽器を好きになったルーツには間違いなくX、そしてX JAPANの存在がありました。

筆者が本格的に音楽を好きになった頃、既にX JAPANは解散していました。

時代はバンドブームの真っ只中で、V系とカテゴライズして差し支えないであろうアーティストが多数活躍している中、その源流に位置するX、X JAPANの存在はただただ眩しく見えたものです。

スタジオアルバムもさることながら、ライブ音源をより頻繁に聴くようになり、X時代の『破滅に向かって』、X JAPANの『The Last Live』をひたすら聴き耽っていました。

言うまでもなく、X時代のベーシストはTAIJIさん、X JAPANとなってからのベーシストはHEATHさんです。

この二つのライブアルバムを聴き比べると、唯一メンバーが代わっているベースの違いは如実でした。

TAIJIさんはまさにベースヒーローといった存在感で、あれだけ個性の強いメンバーが揃っている中でもベースのフレーズが際立って聴こえてきます。

そんなTAIJIさんの後任としてX JAPANに加わったHEATHさん。
どうしてもTAIJIさんと比べると少し主張が薄いように感じられてしまった時がありました。

ただ、X JAPANが再始動し、X JAPANを初めて見る事ができたhide memorial summitで最も目を引いたのはHEATHさんの存在感でした。

ライブパフォーマンスは派手なものではないものの華やかさがあり、ベーシストとしてバンドを支えている燻銀的な存在感は本当に素敵でした。

とてつもなく個性的なメンバーの中で自分の立ち位置をどこに置くのか、その問いを突き詰めた末のベーシストとしてのバランス感覚に惹かれたのは筆者だけではないと思います。

その後も幸運にも何度かライブでその勇姿を見る事ができていたのですが、X JAPANの活動が滞ってしまってからはその機会がなく、『Angel』がリリースされたことでいよいよか?と思っていた矢先のこの訃報でした。

とにかく、悲しいとしか言いようがありません。
最近は本当に悲しいニュースが多すぎます。

何かしら最後はまとめたいと思ったのですが、良いまとめも思い付かず困ってしまいました。
まずは残った音源を聴き、HEATHさんのベースを噛み締め、これからX JAPANがどう展開していくかにも期待していきたいと思います。

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